cocohana2017年7月号のアシガール63話のあらすじです♪
63話はおそらくコミック10巻に収録されると思います。
先月、更新できなかった分になります。遅くなって申し訳ありませんm(_ _)m
今月号も、28日に更新予定です。
アシガール10巻63話のあらすじ【ネタバレ注意】
唯と久六
起動スイッチをジッと見つめる唯。
「だた『許せ 頼む』とだけ」
「そう申せば唯には伝わろう」
「そう仰せにございました」
久六が若君からの伝言を伝えます。
(わかるよ・・・)
若君がスイッチを隠し持っていたことや約束した日に戻れないことへの許しを請うていること。唯に家族のもとへ帰るよう頼んでいること。
唯には若君が言葉の意味が痛いほど分かります。そして、きっとまた若君が1人で危ないことをしようとしていることも・・・
唯は、いつもいつも1人で突っ走る若君に対しフツフツと怒りが湧いてきます。
「こんなものっ」
「二度と拾えないように谷底に投げ捨ててやる!!」
と、捨てようとした瞬間、唯はこれを使って若君を現代に逃すという手もあることに気づきます。
(そうなったら私は1人こっちに残されて)
(若君とは二度と会えなくなるけど)
(でも)
(それでもいい)
(若君が生きててくれたらそれだけでいい)
(会えなくても死んじゃうよりいいもん)
そう考えを巡らせていると、唯はハッとします。
(そうか・・・)
(若君がこれを私に渡したのは)
(若君もきっと同じこと思ってくれてたんだ・・・)
若君が自分で同じ気落ちでいてくれたことに気づく唯。
すると、唯は唐突に次の満月まで日数を久六に訊ねます。久六の答えは7日。
「7日・・・」
「よしわかった!」
「『許せ』は許すけど」
「『頼む』は聞けませんから」
久六に向かって、そう言い捨て唯はドカドカとどこかへ歩いて行きます。
殿
唯はあと7日で戦を止めて、若君に会うことを決心。しかし、そのためにできることは1つしか思いつきません。
「殿ォ!!」
「今のうちにみんなで逃げましょう!!」
イキナリ殿のところへやってきたかと思うと、逃げることを進言する唯。みんなで、せめて殿だけでも逃げれば、宗鶴も諦めるのではないかと淡い期待をしますが・・・
羽木家を捨てて逃げるものだといるはずもなく、アッサリと却下されてしまいます。
唯が、もうどしていいか分からなくなっていると、他の女達と一緒に北の曲輪に隠れるよう逆に殿から勧められます。
「そんなの嫌ですよ!」
「こんな時に奥に隠れてるなんてムリなんで」
「私が女だということは忘れてください!」
若君と再会するため、自分も一緒に戦うと言い出す唯。そんな唯を見て、殿はおかしそうに笑います。
「そうか」
「よかろう」
「重勝」
「唯之助に忠清が初陣のおりの甲冑をつけてやれ」
何と思わぬ展開に。唯は若君が使っていた甲冑を着せられ、殿の補佐役を命じられます。
若君のキレイな甲冑を身にまとい、唯もまんざらではない様子。殿によると若君の初陣は13歳の時だったようです。
(13歳の若君って)
(さぞやっ・・・)
(さぞや)
(さぞや)
(この甲冑着て)
「さぞや!」
当時の若君の姿を想像し、唯は悶え狂います。
伝令
唯がバカな想像をしていると、そこへ宗鶴から書状が届きます。
書状の内容は・・・
・すみやかに城を明け渡し、領内から退去すること
・もしくは、高山家の軍門に下ること
・開城の際、嫡男・忠清を高山家へ預け入れること
「え!?何?」
「若君が何?」
「どーしたの?」
唯は若君に触れられていることは分かりますが、それが何を意味するのかまでは分かりません。
「宗鶴の小胆がっ」
「我らを城から追い払うだけでは安心できぬのじゃ」
「若君を人質として差し出せと言うておる」
「はああ!?」
「なに言ってんのバカちんがァ!!」
「人の・・・大事な愛しの若君をぶん取る気!?」
「殺す!!」
その意味するところを説明され、唯は怒り心頭。
「なんちゅーゲス男!!」
「それじゃもうっ」
「戦うしかない!!」
「よっしゃ唯之助よう言うた」
もともと誰も引くつもりはなく、予定通り高山と一戦交えることとなります。
夜
(でも)
(その夜わたしが見たものは)
(4日前に若君が見た光景)
(眼下を埋め尽くす松明のあかり)
目の前に広がる景色を見て、呆然となる唯。
(さ)
(さすがにこれは)
(戦になればまず間違いなく全滅)
(死ぬし)
しかし、ここで凹んでいるわけにもいかず、気合を入れ直します。
(シャ!!)
(私が何とかする!!)
唯はひとり部屋に篭り、目の前に尊が作ってくれた道具を並べます。
(まぼ兵くん!)
(金のけむり玉!)
(でんでん丸!)
(起動スイッチ!)
(・・・・・・・・・・・)
(・・・・・・・・・・・)
(何も思いつかない)
ジーっと考え込みますが、何もいいアイデアは浮かんできません。
「尊もさー」
「城ごと瞬間移動できるような機械作ってくれよなー」
唯は思わず愚痴をこぼしてしまいますが・・・
「あ」
「そうだ!!」
「若君すごくいいこと思いつきました!!」
ふと何かを思いつき、興奮の声を上げます。
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