cocohana2017年8月号のアシガール64話のあらすじです♪
64話はおそらくコミック10巻に収録されると思います。
アシガール10巻64話のあらすじ【ネタバレ注意】
夜中
唯が作戦を思いつき、どうやって殿を説得しようかと考えていると、甲冑をまとった天野のじい様たち老人4人がノソノソとどこか歩いているのを見つけます。何とじい様達は、これから抜け道を使って、敵陣を奇襲すると言い出します。
もちろん唯は必死に止めますが、老い先短く、覚悟を決めたじい様達を説得することはできません。
「お前こそ若君の御子を産まねばならぬ大切な腰じゃ」
「おおそのことよ」
「おぬしが奥方とはたまげたわい」
「じゃが若君はこの者でなくば妻にせぬと申される」
話はなぜか唯のことに。
(このじい共め)
(こんな時に)
(何をわちゃわちゃわちゃわちゃ・・・)
唯がイライラしていると・・・
「こればかりはのう」
「若君が猛られて自らお胤を仕込まねば実らぬは話じゃでの」
「聞きたくない!!」
唯が恥ずかしすぎて、真っ赤になってヘタり混んでいる間に、老人4人はさっさと抜け道から奇襲に向かってしまいます。
4人を連れ戻すため、唯はまず道具を取りに行くことにしますが・・・
(若君が『猛って』)
(『お胤』を仕込む)
先ほどのばあ様の言葉を思い出すと、ヘナヘナと腰が抜けてしまいます。
奇襲
「敵じゃァ!!」
「あっ・・・」
「天野の奇襲じゃアアアアア!!」
敵陣に叫び声がこだまします。
じい様達は大暴れし、次々と高山軍を討っていきます。一通り暴れたところで、敵も新手が現れ、ここで引くことに。
しかし、千原のじい様はもう1歩も動く力が残っていないようです。
「先に行け・・・」
「足が・・・」
「まるで・・・」
「動かぬわ」
「信茂・・・行け」
「元次しっかりせい!」
天野のじい様1人ではどうすこともできず往生していると、突然 モクモクと辺りに煙が立ち込めます。
「けむり玉です」
「今のうちに引きましょう」
遅れて追いかけてきた唯が、じい様たちを発見し救出に来たようです。
「悪丸!こっち!」
「千原のじいちゃんがんばって!」
「しっかり!」
千原のじい様を悪丸に背負わせ、唯達は撤退していきます。
城
それから、しばらく。
部屋には息を引き取った千原のじい様と、それを見守るじじばば3人の姿が。
「元次!!」
イキサツを聞いた殿があわてて駆けつけてきます。
「殿」
「元次は敵に斬られたのではござらぬ」
「心の臓を患っており・・・」
「戦い抜いて精根尽き果てての大往生にござる」
「たわけ!!」
「この年寄り共がっ」
「耳まで耄碌しおって」
「わしの命も聞こぬとみえる!!」
殿は言うことを聞かないばかりか、命まで落としてしまったじい様たちを叱り飛ばしますが、どの道 明日までの命。すぐに冷静になります。
「どう転んでも宗鶴はこの城を攻め落とす腹積もりじゃ」
「そう思えばこたびの夜討ち」
「わしも加わりたかったわ」
「殿!!」
「かくなる上は我ら死を決して戦い」
「敵を震え上がらせましょうぞ!!」
じい様達が士気高揚の声を上げますが・・・
「もう・・・1人も死なせません!」
隣の部屋で、唯が悲しそうに膝を抱えています。
唯
「若君が・・・」
「1人も死なせないって黒羽城を頼むって」
「・・・言ったのに」
「大事な・・・千原のじいちゃんを死なせちゃった・・・」
「もっと必死で」
「命がけで止めればよかった」
そう言って、涙を流す唯。
「まえに大手山で若君が言ってました」
「『されど みな生きてあれば幸せを見出すこともありましょう』」
「忠清が」
「左様なことを・・・」
殿は若君の言葉が胸に滲みます。
「だからみんなで逃げて幸せ探しましょう」
「こっそり1人残らず城から逃げ出すんです」
「そして空っぽの城をびくびく攻めてる敵を遠くから見て笑い倒すんです」
「なるほどの」
「叶うならば確かにそれも面白かろうの」
そう言って、おかしそうに笑い声をあげる殿。しかし、現実にはとてもそんな事ができるとは思えません。
「私にいい考えがあるんです!」
「もうぐちゃぐちゃモメてる時間はないんです!」
「私は一秒でも早く城のみんあを無事に逃して」
「一秒でも早く若君の元へ走り出したいんです!!」
「唯」
「そちらは真に・・・」
「よかろう」
「その策とやら聞こう」
唯の若君への想いの強さを知り、殿は話だけでも聞くことにします。
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