BE LOVE 2017年5号のちはやふる177首のあらすじ&感想です♪
177首はおそらくコミック34巻に収録だと思います。
ちはやふる34巻177首のあらすじ【ネタバレ注意】
詩暢
伊勢先生の道場へ向かう詩暢。歩きながら、初めて来た時のことを思い出します。
最初に来たのは6歳の時。付き添いの家政婦さんもウンザリするような距離を、毎日毎日 全力疾走します。
(暑くても寒くても通った)
(うちが走んのは伊勢先生んとこに行くときだけやった)
道場までやってきたものの、残念ながら伊勢先生は不在。しかし、奥さん促され、西日本予選に出る結川さんという大学生と対局することになります。
小さな子供達が目をランランと輝かせながら見つめるなか、対局が開始。
序盤は詩暢が圧倒しますが、途中 結川さんが自陣の札をサッと払います。
「やったあ」
「桃ちゃんすごい!」
「クイーンから一時決まり取ったあ」
見守る子供達から歓声が沸き上がり、結川さんも嬉しそうに笑います。
「1人でやる限界も感じとるやろ」
「君はもっと強くなれるんや」
この前、伊勢先生に言われたことを思い出す詩暢。
(笑わせるわ)
その後は次々と詩暢が札を取り、終わってみれば15枚差の圧勝。
「ありがとうございました」
「さすが結川さん」
「大学でもがんばってはるんあやろなあ」
「お強いわあ」
(レベルが違いまして)
(すんまへん)
愛想笑いを浮かべる詩暢。そして、そそくさと帰る準備と始めます。
「さて」
「そろそろお暇します」
「大変勉強になりました」
「また伊勢戦線がおはらるときにぜひ」
(もう来ん)
(もう小学生やない)
(もう走らん)
千早と須藤
「え」
「えーーーーーーーーーー」
なぜか千早と須藤が北央かるた部へやって来て、部員たちから驚きの声が上がります。適当な練習場がなく、ここで対局にすることになったようです。
さっさと対局の準備を始め、須藤さんは約束の音源を千早に渡そうとしますが、千早はそれを固辞します。
「だってそれ勝手にコピーしたものでしょ」
「須藤さんはどんなに性格が悪くても」
「卑怯なことしちゃダメなんです」
部員達が一瞬シーンとなる中、対局が開始。
「気ぃ抜くなよ」
「おれは」
「勝つかるたを磨きたいんだ」
夕方まで存分に練習し、2人は一緒に帰っていきます。
「はあ?」
「読手講習会行ったことねぇ!?」
「信じらんねえ」
「やってみなきゃ読手の気持ちとかわかんねーだろ」
「タコ」
「ターコ」
講習会
数日後2人は一緒に山城さんの読手講習会へ。千早は散々ダメ出しされて講習会は終了します。
「じゃあ今回は・・・」
「原野さんと結城さんと須藤さん」
「公認読手のテストに進めるのはこの3人です」
山城さんが参加者達に今回の結果を伝えます。
結果を聞いた須藤は、無表情で道場の外へ出ていきます。千早がそっとドアの外を見てみると、須藤が無言で思いっきりガッツポーズしています。
講習会を終えて、一緒に帰っていく千早と須藤。
「須藤さんは・・・」
「なんでかるたやってるの?」
「は?」
「いまさらなんだよ」
「べつに意味ねーよ」
北央
講習会を終えた2人は、また北央かるた部で対局を始めます。真剣な表情で札を払い続ける須藤。
(私のマークが薄い札を的確に取ってくる)
(連取ができない)
(揺さぶりも効果的に使ってくる)
(須藤さんって”感じ”も速さもナンバーワンじゃないけど)
(1勝1勝にこだわりながら)
(登ってる)
対局の合間、須藤は札を見つめながら何かを考え込みます。
「・・・・・・」
「いつか」
「おれがかるた協会の会長になったらおもしろくねえ」
突然、ポツリと話し出す須藤。
普通に就職して、おじいさんになるまでかるたも続けて、後輩が安心して楽しくやれるように運営もやる。
須藤は、自分の思い描く人生を語ります。
「それがおれも思う文武両道」
「かるた協会の会長って全員名人経験者なんだぜ」
「笑うー」
須藤は、そう言ってケラケラと笑います。
(会長)
(須藤さんが会長って!!)
(すごいなぁ)
(私も高校のかるた部の先生に)
(なにがなんでもなって)
(それでまたかなちゃんと机くんみたいに部員集めて)
須藤が強さにこだわる理由が分かったような気がする千早。
「私は速さを磨きたい」
「いろんな手で来てください」
テレビ番組
「現役女子高生クリーン」
「若宮詩暢さんでーーーーす」
この日、詩暢のお母さんが取ってきたテレビの収録が行われます。
詩暢は若い女優さん達と対局することに。手加減した詩暢から、女優さんが1枚札をゲット。
「覚えてるの5首しかないけど」
「ラッキー♡」
会場に笑いが湧き上がるなか、ひとり苦しそうな表情を浮かべる詩暢。しかし、これは仕事だと自分に言い聞かせ、愛想笑いします。
「クイーンは札が小さな神様みたいに見えたりするんですよね」
「いま札はなんて言ってますか?」
「えらい楽しい」
「って」
「言うてます」
詩暢は、アナウンサーの問にも笑顔で答えます。
しかし、収録終了後、ひとり必死に札達に耳を傾ける詩暢の姿が。
(言うてない)
(言うてない)
(なんも)
「・・・聞こえへん・・・」
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