花とゆめ2017年8号の覆面系ノイズ72話のあらすじと感想です♪
72話はおそらくコミック13巻に収録されると思います。
覆面系ノイズ13巻72話のあらすじ【ネタバレ注意】
TS初日
この日、いよいよ東京セーリングが開幕。ニノ、ユズ、ハルヨシ、美桜も一緒に会場を回ります。
美桜と一緒に楽しそうにハシャぐニノ。そんなニノをユズは憂鬱そうに見つめます。
(・・・なんでいつも通りなんだよ)
(謝る隙ないじゃん)
(なんで)
(なんであんな)
(みじめで)
(みっともないことを)
昨日のことを思い出すユズ。
「モモと」
「別れればいいだけじゃん」
そう言いながら、ユズはニノをぎゅうっと抱きしめます。
「・・・ってる・・・」
「わかってる・・・」
「わかってるけど」
ニノは今にも泣き出しそうな表情に。
「・・・ずっと」
「モモと手を繋いでたい気持ちと」
「ずっとうたいたい」
「きもちで」
「私の中めちゃくちゃで」
「ごめんユズ」
「いま何をうたってもやっぱり」
「前の私になれない」
ユズが昨日のことを考えながらボーっとしていると、いつの間にかニノが1人で先に行っています。みっとなく恥ずかしい気持ちが堪えきれず、ユズはニノを探して走り出します。
ニノ
ひとりスマホでイノハリの写真を見つめ、何かを考え込むニノ。すると、イキナリ電話が鳴り出し驚きます。
「ハイもしもし」
「ニノ」
「おれ」
相手はモモ。ニノは真っ赤になり、緊張で身体がこわばります。
「お前の黒猫オーディション応募データ聞いて電話したくなって」
「お前これひどいな」
「音質ひどいし所々ピッチ会ってないしめちゃくちゃ」
「・・・でも」
「これでいいって思えたんだ」
「だから」
「そのままでいいんだニノ」
モモの言葉を聞き、ニノの瞳に溢れんばかりの涙が浮かびます。
伝えたかったことを話し終え、モモはサッと電話を切ろうとします。
「モモ待って!」
「わたし明日」
「うまく歌えないかもしれないけど」
「めちゃくちゃで」
「みっともないかもしれないけど」
「モモに聞いてほしい・・・!」
ニノは大声で自分の気持ちを伝えます。
渋谷
クロが杏を誘い、二人は一緒にTS会場を回っています。すると、たまたま杏の大阪の友達が杏を見つけて、声をかけてきます。
楽しそうに話をする男女2人組に対し、なぜか杏は浮かない表情。
「あっそういや杏には言うてへんかったな」
「ウチとはるか去年からうき合うててな~」
「今さらやけど~」
「あ、へえ・・・おめでとう」
杏達のやり取りを聞いて、青ざめるクロ。
(こ)
(これもしかして修羅場ちゃうん)
クロはチラリと杏に目をやります。
(やっぱ強いわあんちゃん)
(ずうっと真顔やんか)
すると女の子がクロを見て杏の彼氏ではないかと邪推しますが・・・
「いやいやそれはちゃうやろ~」
「こーんな背ぇ高い奴と誰が好き好んで付き合うねん」
「こいつ表情凍りやし彼氏とか笑かすわ~」
「普通に同級生やろ~?」
男の子が大声で笑いだします。
「いや彼氏ですけど♡」
「オレちょっと前から杏とつきあおうてますけど何か」
「随分つっかかってきますけど」
「杏に彼氏がいたら何かまずいんですかね?」
満面の笑みを浮かべながら男の子に詰め寄るクロ。そして、男の耳元でボソッとつぶやきます。
「ええか」
「二度と彼女馬鹿にすんなガキ」
クロの豹変ぶりにゾワッと青ざめる男の子。そんな男を無視し、クロは杏をその場から引っ張っていきます。
クロと杏
再び2人っきりになったクロと杏。
「・・・私泣いてます?」
「泣いてる!」
「めっちゃ泣いてる!!」
杏の目からは滝のような涙が流れます。
「・・・私」
「さっきの男の子と」
「転校前の1ヶ月付き合ってたんです」
「・・・浮気されてたなんて」
「知らなかった」
「・・・てか」
「私が浮気相手か・・・」
「なさけな・・・」
悲しそうに、その時のことを打ち明ける杏。そんな杏をまたクロがどこかへ引っ張っていきます。
「オレこのバンドすげー好きなんや」
「大声出してなけるくらい音ばかでかくて」
大音量の中、杏の耳元で叫ぶように語りかけるクロ。
「本気で好きだったんやろ」
杏は涙を浮かべながら、しっかりとその時の自分の気持ちを受け止めます。
(なさけなくても)
(みっともなくても)
(そのさきに)
(なにがまっていようとも)
(きみがすきだった)
(すきだったんだ)
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