とゆめ2017年14号の覆面系ノイズ77話のあらすじと感想です♪
77話はおそらくコミック14巻に収録されると思います。
覆面系ノイズ14巻77話のあらすじ【ネタバレ注意】
朝
TSが終わってしばらく経った日の朝。
下駄箱で顔を合わせるニノとモモ。しかし、2人は一言も言葉を交わさず別れます。
(あれから一度も)
(モモとは喋っていない)
(「おはよう」さえも)
ニノはTSのステージでモモに耳打ちされた時のことを思い出します。
「ニノ」
「別れよう」
「色々めちゃくちゃだけど」
「これでいいって思えたんだ」
「だから」
「そのままでいいんだニノ」
モモのの言葉に、ニノは頭が真っ白に。ライブが終わると、ニノはモモを探して、あわててステージから走り去っていきます。
(このまま歌えってこと?)
(待って)
(もう決めたの)
(やめるって)
そう思いながらも、ハッとします。
(やめる)
(やめる?)
(いま)
(最高の声で歌えたのに?)
手に持っていたギターを落としてしまうニノ。そして、ニノの迷いを見透かすように、ギターは壊れてしまいます。
放課後
放課後、モモの携帯に月果さんから電話がかかってきます。
「さっき今月分口座確認したわ」
「これで立て替えた分」
「全額いただきました」
「・・・案外はやかったですね」
月果さんがの用件が済むと、モモは真剣な表情に。
「月果さん」
「週末空いてますか」
「一緒に和歌山へ来てもらえませんか」
「ケリをつけにいきたいんです」
一方、ニノ達イノハリの面々はこの日も集まって練習中。ニノは壊れたギターはまだ修理しておらず、代わりのギターを使っています。
「仁乃っちがSG使てんの新鮮やな~」
「どうそれ」
「非常に軽いわ・・・」
「だってあのレスポール拷問並に重いもの」
「わはははは拷問て!」
練習を終えた帰り道。ニノ達は楽器屋へ寄ることにします。
みな思い思いに楽器に目をやる中、ニノは並べられてギターをジッと見つめます。そんなニノの姿にユズが気づきます。
「ギター?」
「うん」
「新しいの欲しいなって」
「え!?」
「なんで」
「重いから」
「あのレスポール」
「・・・重いから」
ニノは切なそうにつぶやきます。
翌日
翌朝の部室。ニノがスマホで新しいギターを探ししていると、クロがやってきます。
「ほんまにギター買うん~?」
「ええの?」
「あれモモの大事なギターやったんちゃうん」
クロはドラムを始めたころ羽依からスティックのお古をもらった時のことを話し始めます。嬉しくて嬉しくてずっとそのスティックを使っていたのに、羽依がお兄さんと付き合い始めると、ヤケになってへし折ってしまいます。
しかし、折ってしまった後ひどく後悔してしまうクロ。それを使っていつも練習していたことや、スタジオで初めてみんなで合わせた日のことなど、全ての思い出を壊してしまった気になってしまいます。
「まあスティックは消耗品やからいつかは駄目になるんやけどな」
「でもなあ仁乃っち」
「ちゃうやろ」
「・・・モモのギターは」
「ちゃうやろ」
クロの話に目を潤ませるニノ。
「・・・っ」
「クロくんありがと!」
ニノは部室を飛び出し、どこかへ走っていきます。
「モモのギターはちゃうやろ」
(直せるって)
(そう聴こえた)
ニノが向かって先は特進科の教室。教室ではモモがひとり机の上に寝ていまいます。ニノはそっとモモに歩み寄ると、耳元に顔を近づけます。
「・・・おはよ」
モモはそれだけ言って、すぐに立ち去ります。
夜
その日の夜、ニノは壊れたギターの修理を始めます。
(恐かった)
(直らないんじゃないかと思うと恐かった)
(でも)
「よし」
「つぎは『バイバイ』言えるようにして」
「そのつぎは『ありがと』とか『ごめんね』とか」
ニノはブツブツと独り言をいいながら、ギターの修理を続けます。
(元に戻らないとしても)
(もう届かないとしても)
(全部ムダだとしても)
(それがなに)
(モモが好き)
(歌が好き)
(どっちかじゃなくて)
(どっちも抱えられるように)
(ひとつずつひとつずつ)
(ゼロから)
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