花とゆめ2018年18号の覆面系ノイズ96話のあらすじと感想です♪
96話はおそらくコミック17巻に収録されると思います。
覆面系ノイズ17巻96話のあらすじ【ネタバレ注意】
イタリア
お母さんがお父さんの死を受け入れる手助けをするため、一緒に縁の地を巡ってきたユズ。
夜は、お母さんは一緒のベッドに。
「・・・もう寝なさい」
「お父さん遅いから待たなくてもいいのよ・・・」
まだお父さんの死を認めることはできないものの、お母さんはこれまでで最も穏やかな様子。
ユズはお父さんの遺骨の入ったペンダントを見つめます。
(見てて父さん)
(ここに父さんがいることを)
(母さんとちゃんと話すから)
その後も、お父さん縁のイタリアの地を巡る、ユズとお母さん。
「遅いわねお父さん」
「結局言えなかったわ」
「おかえりって」
「もう帰国しちゃうのにね」
とうとう日本への帰国の日となり、2人は空港へ向かいます。
空港
空港へで飛行機を待っていると、テレビのニュースを見て、みな急にざわつき始めます。
(なんだろ)
(飛行機・・・?)
流れているのは、マドリード行きの便が消息不明というニュース。
「お父さんの」
「ちが・・・」
ニュースを見て、お母さんが急に情緒不安定となります。
「お父さんの飛行機・・・」
「違う母さん」
「お父さんの飛行機が・・・」
「違う!」
「父さんの飛行機は・・・っ」
吐きかけた言葉を飲み込むユズ。ユズが、お母さんをどうしていいか混乱していると、携帯に電話がかかってきます。
「もしもしユズ?」
「やっと歌詞ができたから」
「ようやく電話できると思って」
「そっち寒い?」
「風邪とかひいてない?」
「元気してる?」
ニノの元気な声を聞いて、ユズは落ち着きを取り戻します。
「・・・・・・アリス」
「・・・ありがと」
「いま元気になった」
ユズはニノへお礼を言って電話を切ると、隣の席でうなだれているお母さんを見つめます。
(そうだ)
(隣でうつむくためにここまで来たんじゃない)
(母さんの心に)
(寄り添うために来たんだ)
ユズとお母さん
「・・・母さん」
「父さんは帰ってくる」
「安心して」
「必ず『おかえり』って言える火が来る」
「そこまで僕が連れて行く」
そう言って、お母さんを抱きしめるユズ。その時、ニュースを見ていた人だかりから、ワーッと完成があがります。
例のマドリード行きの便が緊急着陸し、乗客も全員無事だったようです。
ユズがそのニュースを聞いてホッとしていると、お母さんの手がスッとペンダントの伸びます。
「お父さん」
「『ここ』に・・・」
「いるの・・・?」
お母さんの言葉にハットするユズ。
「お前言ってた」
「この中の」
「喉の骨」
「お父さん・・・?」
「花奏」
「お父さんは」
「死んでしまったのね・・・?」
ユズとお母さんは、ボロボロと涙を流しながら互いを抱きしめます。
「・・・うん」
「そうだよ」
「死んで小さくなっちゃった」
「けど」
「帰ってきったんだ」
「だから」
「言ってあげて」
「おかえり・・・」
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