デザート2017年6月号のライアーライアー番外編のあらすじと感想です♪
番外編話はおそらくコミック10巻に収録だと思います。
ライアーライアー10巻番外編3のあらすじ【ネタバレ注意】
年始
(どの世界にも「あの時こうしていればどうなった?」がある)
(それこそ人の数だけ日を重ねるごとに無数に生まれるifの世界)
(平行世界)
(例えば今日)
(年始の仕事始め余裕を持って少し早く電車に乗らなければ)
最近、引っ越したばかりの烏丸。
引っ越し先から、いつもより早めに仕事に向かっていると・・・
「あっ」
「あ・・・」
「・・・久しぶり」
何と同じ路線を使っていた湊と、久しぶりに出会います。
(年明けから元カノと遭遇して気まずい空気を感じることもなかった世界)
(だったはず)
電車
「烏丸くんちょっと大人っぽくなったね~」
「そう?」
「そっちはあんまり変わってない印象だけど・・・」
少し気まずそう話し始める湊と烏丸。
しかし、仕事のことやサークルのことを話していると、だんだん前のように普通に話せるようになってきます。
「サークルのみんなで思い出したんだけど」
「ご結婚おめでとうございます」
「順調そうでよかった」
「えっあっ」
「は・・・はい!」
「あのありがとうございます・・・」
パチパチと笑顔で拍手をする烏丸。ナカさん→妹→烏丸 経由で結婚の話を聞いたようです。
そんな話をしていると、電車が次の駅へ。
「あ」
「烏丸くん・・・」
湊が何か言おうとしますが、その間もなくドカドカが沢山の人がなだれ込んできます。
「・・・ごめん」
「この駅から人が一気に増えるよって」
「言おうと思ったんだ」
人混みに押され、二人は密着。
(さっきはあんまり変わってないって言ったけど・・・)
烏丸は久しぶりに至近距離で見る湊の顔が、何だか少し色っぽく見てしまいます。
(・・・なに考えてんだか)
(元カノどころか今は人妻だぞ)
(・・・ったく)
烏丸
次の駅で湊は乗り換え、烏丸は電車でそのまま会社へ。
1人になると、つい色んなことを考えてしまいます。
(例えばあの日)
(あのまま強引にでも関係を続けていたら・・・)
(どうなっていたんだろう?)
あのまま強引に関係を続けていたら・・・
突然の別れ話に、別れたくないと涙の1つでも見せていたら・・・
子供のころの塾の帰り道、声をかけてもっと早く友達になっていたら・・・
そして、もしもあの日 湊が友達に借りた制服を着て渋谷に行かなければ・・・
(義理の弟と親密になるきっかけもないままオレと再会して・・・)
(多分・・・)
(・・・・・・)
(多分?)
(・・・多分・・・)
(多分それは考えてはいけない世界につながる気がする)
平行世界
この日、付き合っている烏丸の部屋へ湊が遊びにきます。
「・・・烏丸くん一人暮らしかぁ」
「いいなあ憧れるなあ」
「湊は家出る予定はないの?」
「や・・・」
「いつでもここ来ていいのに」
「って思ってさ」
恥ずかしそうに切り出す烏丸。湊はその意味を考えて、紅くなってしまいます。
「・・・でも」
「・・・なんか同棲みたいじゃん」
「みたいもなにも同棲でしょ」
「・・・そっか」
「同棲か・・・」
2人は掃除のことや料理のことなど、同棲した時のことを色々と思い浮かべます。
「じゃあ・・・」
「まずは・・・」
「お母さんは倒さないと・・・」
「説得じゃないの?(汗)」
朝
朝、目を覚ます烏丸。
(・・・ずいぶんリアルな夢を見たな・・・)
(今のがいわゆる平行世界だったとして)
(いつ何をどうオレが選択した世界なんだろうか)
烏丸はベッドの中で、考え込みます。
(例えば今日)
(また少し早く通勤電車に乗れば・・・)
電車の中。
「おはよう烏丸くん」
そう言って、笑顔で出迎える湊の顔がリアルに思い浮かんできます。
(・・・さすがに・・・)
(これの最善の選択は明白だ)
烏丸はスマホで10分後にアラームをセット。そのまま、もう少し眠ることにします。
(別れた彼女の結婚をなるべく穏やかな気持ちで祝福できる世界)
(オレはそんな世界を選びたいと思う)
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