花とゆめ2016年20号のなまいきざかり51話のあらすじと感想です♪
51話はおそらくコミック9巻に収録。9巻の発売日は2016年12月ごろだと思います。
なまいきざかり9巻51話のあらすじ【ネタバレ注意】
卒業式前日
明日は卒業式。しかし、由希はこの前の成瀬とのやり取りを思い出し、憂鬱になります。
「帰る」と言って部屋を出ていった由希。しかし、落ち着いて考えるとここは自分の家。由希が自分のバカさ加減にあきれていると、成瀬が部屋から出てきます。
「用事思い出したから」
「帰る」
そう言って帰っていく成瀬。由希には微妙に成瀬が怒っているように感じられます。
(いやでも私間違ったこと言ってないし)
(あの後丸2日連絡とってないけど今回ばかりは折れるもんか・・・)
夜、成瀬から由希に電話がかかってきます。
「こないだごめんね」
「別に俺まじでセンパイ疑ってるとかじゃねーから」
「・・・ただ」
「センパイ静には弱み・・・?」
「つーかけっこう気許してんのかなとか」
「あいつのが頼りやすいのかなとか考えてたら」
「若干あせっただけ」
「センパイはこないだ」
「『なんでも言い合おう』って言ってたけど」
「やっぱ俺には何も言わなくていいから」
一方的に話をすると、電話を切ってしまう成瀬。
(・・・え)
(何で・・・)
由希は成瀬が何を考えているのか分からず呆然とします。
卒業式
ついに卒業式を迎えた由希。式が終わると、バスケ部の後輩たちが取り囲む、お祝いをしてくれます。
そんな中、イキナリ由希の腕を握り、ずいっと引っ張る成瀬。そして、みんなが唖然とする中、校内を走っていきます。
「ちょ」
「ど・・・っ」
「どこまで行くの!」
「話しができるとこ」
無理矢理、成瀬の手を振り切る由希。
「何よ話って・・・」
「私には『何も言うな』とか言っといて」
「そっちは言いたいこと言うの・・・?」
「何よそれ」
「私だって」
「いっぱいあるよ言いたいこと・・・」
キャプテンになってくれたこと。いつも見ていてくれたこと。自分を好きになってくれたこと。成瀬にありたっけの感謝の気持ちを伝える由希。目にいっぱいの涙を浮かべます。
「誰に何を言われても」
「何があっても私は・・・」
「成瀬が宇宙で一番すき!」
「おぼえといてよ」
成瀬の真意
ガンと柱に頭を打ち付ける成瀬。そのまま柱に寄りかかります。
「・・・・泣く」
「なんかもやもやしてたのとか」
「ジリジリしてたのとか」
「今ので全部ふっとんだし」
くるっと由希の方を振り向く成瀬。
「だから今みたいのはもっと多めにバンバン言ってくれていいし」
「あっ」
「あんた『何も言うな』って言ったじゃん!!
「イミが全然ちげー」
この前言ったことを勘違いしている由希に、成瀬が真意を語ります。
「しんどい時とか」
「やばそーな時とか」
「頼りてー時とかあっても」
「言いたくなきゃ言わなくていいし」
「隠したきゃ隠してていいし」
「無視もしたきゃしていいよ」
由希の方に歩み寄り、おでこをくっつける成瀬。
「そんなん俺が勝手に抱きつき行くし」
「勝手に荷物持つし」
「もう絶対」
「なんにも見逃さねーようにするから」
「もう絶対見落とさねーようにするから」
「ちゃんと一番近くにいて」
涙が溢れてくる由希。これまでの眩しくて忙しない、そして代えがたい日々が胸に蘇ってきます。
バスケコート
卒業式に好きな人にリボンを渡すと、ずっと一緒にいられるというジンクスを思い出す由希。すぐ横のバスケットコートにボールが転がっているのを見つけ、手にとります。
「あのさ・・・」
「これ入ったら」
「その・・・」
「・・・リボン受け取ってくれる・・・」
「私の」
ボール下でボールを持ち、由希がモジモジと成瀬に問いかけます。
「・・・いいよ」
ヒョイっと由希を持ち上げる成瀬。ゴールはもう由希の目の前です。
「このキョリで外したら由希センパイまじで運痴だからな」
「うるさい」
しっかりと狙いをつけてシュートを放つ由希。
ガンッ
なんと由希のシュートは失敗。しかし、成瀬がキャッチし、そのままパスっとシュートを決めます。
「由希センパイ」
「卒業おめでと」
成瀬は由希を抱えたままの格好で、キスをします。
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