パーフェクトワールド7巻31話のネタバレ
Kiss2017年9月号のパーフェクトワールド31話のあらすじです♪
31話はコミック7巻に収録されると思います。
パーフェクトワールド7巻31話のあらすじ【ネタバレ注意】
鮎川の部屋
「圭悟さん来てください!!」
「鮎川が!!」
部屋の中には、倒れて意識を失っている鮎川の姿が。つぐみは圭悟を呼び、ドアの隙間から部屋の中へ滑り込みます。
「起きて!!」
「鮎川!!」
「聞こえる!?」
つぐみが必死に呼びかけると、鮎川の身体がピクッと反応します。
「川奈・・・?」
「なんで・・・」
「オレ」
「夢・・・」
「見てる・・・?」
「・・・来てくれたのか・・・!?」
意識を失っていたものの鮎川はなんとか無事な様子。しかし、落ち着いて再会を喜ぶ間もなく、つぐみはカテーテルを探し始めます。
つぐみが散乱した物の中からどうにかカテーテルを探し出し、鮎川は尿の処理を済ませます。つぐみ達が早く駆けつけてくれたおかげで、大事にはいたらなかったようです。
しかし、つぐみは鮎川の異変に気づきます。鮎川の手は血が滲んでボロボロ。そして、声はガラガラになっています。
「携帯見つからなくて」
「ずっとベッドのふつ叩きながら」
「大声出してたら」
「こんな有様になっちゃった」
何時間もの間、ひとり必死に音をたてながら叫んでいた鮎川の姿を想像し、つぐみは涙が溢れそうになってきます。
「・・・すみません」
「本当に」
「うかつでした」
鮎川はこんな事態を想定し、いつもは携帯もカテーテルも車椅子に常備しているようです。
「こんな・・・」
「実家の空き部屋にいるときに限って・・・」
「ちょっとした油断で」
「携帯もカテーテルも手元に置いてなかった」
悔しそうな表情を浮かべる鮎川。
つぐみは自分達にはちょっとしたことでも、鮎川には大きな危険になることを改めて実感します。
家の外
長沢さん達への連絡も済ませ、つぐみ達は避難所へ向かうことに。しかし、その前に鮎川が圭悟の家に向かうと言い出します。
「・・・家?」
「オレたちの!?」
「でもこんな状況だし」
「先に避難所に行った方が・・・」
圭悟は怪訝な表情を浮かべますが、鮎川はどうしても譲りません。地震の衝撃で家がダメージを受け、修繕が必要となる可能性があるようです。
「私も一緒に行かせて」
「スタッフの一員だから」
「お願い」
鮎川が棟梁に連絡を入れ、3人で圭悟の家へ向かうことに。
(建築中の家は柱と梁だけでグラグラな状態だった)
(きっと完成してる家とは強度が全然違うと思う)
(お願い)
(どうか持ちこたえていて・・・!)
家へ向かって歩きながら、つぐみは必死に祈ります。
圭悟の家にたどり着くと、たくさんの職人さん達が待機しています。家はどうにか無事な様子。しかし、仮筋交いがいくつか外れていて、余震が来る前に補強をすることにします。
作業を見つめながら、つぐみは鮎川の強い思いがみんなを動かしたようなが気がしてきます。
(鮎川にまた)
(教えられた気がする)
(どんな状況であっても)
(守らないければならないものがある)
(それを守り通すことができたら)
(困難に負けることは)
(ないのかもしれない・・・)
是枝と長沢さん
車で山梨へ向かっている是枝と長沢さん。しかし、ようやく山梨に入ってものの、到着は明日になりそうな状況です。
「わたし」
「樹くんに会えるのかな」
突然、おかしなことを言い出す長沢さん。是枝は長沢さんが何を言っているのか分かりません。
「こういう大きな出来事があった後って」
「人ってどこか」
「変わってしまったりするんじゃないかって」
「樹くん地震の直前に言ってくれたの」
「一緒に遊びに行こうって」
「私にそんなこと言ってくれたの本当に初めてだったかの」
「嬉しかった」
「これから会う彼は」
「その時と同じ彼なのかなって」
「思って・・・」
長沢さんはとても寂しげな表情に。
「考え過ぎだよ長沢さん」
「何も変わったりしないって」
長沢さんに語りかけながら、つぐみの顔を思い浮かべる是枝。
(そんなことない・・・)
(そんなことあるはずない・・・)
避難所
家の補強が終わり、避難所のそばまでやってきたつぐみ達。
「鮎川さん!!」
「つぐみさん!!」
「今日はありがとう!!」
「オレは本当に嬉しかった!!」
「家を守ってくれて!!」
圭悟はここで別れ、楓が入院している病院へ向かうことにします。
鮎川は自力で避難所まで行こうとしますが、つぐみ鮎川を休ませ車イスを押して行きます。
(鮎川もうクタクタのはずなんだ)
(鮎川を早く休ませてあげたい・・・)
(避難所にさえ着けば)
(少なくとも横になって休むことができる)
(そしたらまた明日から)
(新しい活力で動いていくことができる・・・)
ちょうどつぐみの家族も合流し、つぐみ達は避難所となった学校の体育館へ。体育は避難してきた人々でごった返しています。
そんな体育館へ1歩足を踏み入れた瞬間、鮎川の表情が表情が強張ります。
「川奈」
「オレ」
「ダメみたいだ」
「ここにはいられない」
「出てくよ」