別冊フレンド2019年1月号のPとJK51話のあらすじです♪
51話はおそらくコミック13巻に収録されると思います。
PとJK13巻51話のあらすじ【ネタバレ注意】
養護施設
この日は、唯が今暮らしている施設のお花見の日。最近、ボランティアを始めたカコも、もちろん手伝いにやって来ます。
カコが飲み物を運ぼうとしていると、最近入った職員の先生が重そうな荷物を運んでいます。この先生は、とても小柄で、子供と間違えそうになるほど。
カコは親切心から手伝おうとしますが、にべもなく断られてしまいます。
「でも」
「重そうだし・・・」
「要らない」
「そうは見えないでしょうけど」
「僕はもうハタチで社会人でついでに言えば男性で」
「君の手助けは要りません」
男性のキツイ言葉にカコはシュンとなってしまいます。
「・・・僕なんかどうでもいいので」
「子供達の手助けをお願いします」
「君は絵本を読むのが上手だから」
今度はウルウルと目を潤ませるカコ。
「・・・っ」
「ありがとうございますっ!」
「今日も一応3冊持ってきたんですよ!」
「あとで子供たちに呼んでもいいですか!?」
カコは、相当嬉しかったのか、一気にまくしたてます。
バーベキュー
バーベキューを始める準備ができ、カコをお肉を焼いていると、施設の外から男性がやって来ます。
「・・・大神」
「さん・・・?」
「黒い!!」
やって来たのはなんと大神。しかも、短髪にして色も真っ黒になっています。
唯もやって来て、しばらく3人で話をしていると、なんとなくカコには大神の雰囲気が変わっているように感じます。
「なんか大人っぽくなったね~」
「なんか髪だけのせいじゃない気がする」
カコが何気なく話しかけると・・・
「・・・あいつ元気か?」
「・・・礼言っといてくんねえ?」
大神が気まずそうに功太のことを訊ねてきます。
「えっ?」
「大神さんが・・・?」
「功太くんに・・・!?」
「イヤ一応な!?」
「礼儀として!」
「人として!」
慌てて、恥ずかしそうな態度を誤魔化す大神。カコは、自分で伝えるよう勧めますが・・・
「イヤ会う機会ねえし」
「メールでもいいじゃん!」
「・・・それは失礼だろ」
大神の複雑な心境に苦笑い。
その時、子供達がイキナリ殴り合いの喧嘩を始めます。
「なにしてんだコラ!!」
大神は子供達を怒鳴りつけ、止めに行こうとしますが、あの小さな職員の先生が大神を止めます。
「ダメです」
「君じゃ強すぎる」
「萎縮して言うことを聞いても意味がありません」
ジッと見つめ合う2人。結局、大神はその先生に任せることにします。
すると、その先生は子供に激しく抵抗されながらも、根気よく怒りを諌めます。
唯によると、その先生は「ちい先生」と呼ばれているとのこと。
「ちい先生・・・」
「いい先生だね」
カコはちい先生の姿に目を細めます。
後片付け
しばらくして、お花見も終わって後片付けの時間に。
「ちい先生~!」
「ですよね・・・?」
「唯Pがそう呼ばれてるって・・・」
「・・・そうですが」
「なにか?」
カコはちい先生に声をかけますが、そっけない態度をされ、話が続きません。
すると、カコに変わって大神が話しかけます。
「・・・あの・・・」
「先ほどは失礼しました」
「先導唯の兄です」
「あ・・・お兄さんでしたか」
「こちらこを不躾な物言いをしてしまって」
「いえ」
「出過ぎたマネをしてすみませんでした」
大神達の会話にプルプルと震えるカコ。
(おおお大人ーーーー!!)
(誰これ!?)
(髪と一緒に人格もチェンジしている・・・!?)
ちい先生に挨拶を済ませると、大神は帰ることに。カコは功太に迎えに来てもらうことになっていて、会っていくよう勧めますが、大神は断固拒否。
「本当に功太くんに会ってかないのー?」
「・・・あいつには合格したらちゃんと言う」
大神は、とても照れくさそうにそう答えます。
カコとちい先生
大神が帰ると、カコは再びちい先生の方へ目をやります。
「・・・ちい先生」
「今日言ってくれたこと嬉しかったです」
「絵本を読むのがうまいって」
「・・・わたし」
「子供を救う仕事がしてくてボランティアさせてもらってるんです」
カコは何もできないと思っていた自分にも、できることがあると分かって嬉しかったことを伝えますが・・・
「子供を救う仕事って何?」
ちい先生の思わぬ反応にゾッとします。
「・・・え?」
「あの・・・」
「ここの先生たちだってそうだし・・・」
「別に僕は救ってないよ」
「保護者の代わりに世話をしてるだけ」
「人を救おうだなんて」
「誇大にすぎるよ」
「・・・そう」
「ですけど・・・」
カコはシュンとして、何も言えなくなってしまいます。
ちい先生はカコを置いて、門を閉めに。しかし、足を止め、カコの方へ振り返ります。
「・・・あの」
「僕は・・・」
「僕も」
「問題のある家で育ったんだけど」
ちい先生は、ポツポツと自分の生い立ちを話し始めます。
遠くでたくさんの子供を救っているような誰かよりも、目の前にいる誰に味方になって欲しい。子供のころ、そんなことを考えていたという ちい先生。救うなんて大仰なものよりも、ただただ味方を欲っします。
「だから・・・」
「あの」
「さっきは」
「君を否定したわけじゃなくて」
「つまり・・・」
「はい!」
「ありがとうございます!」
カコはちい先生の真意が分かり、にっこりと微笑みます。
すると、ちょうどその時、門の方に人影が。
「功太くん」
嬉しそうに功太へ駆け寄るカコ。しかし、功太はちい先生の姿を見ると、恐ろしい形相になります。
「なんでここにいる」
「さっさと答えろ!」
「えっ」
「あの・・・?」
突然問い詰められた ちい先生は、訳がわからない様子。
「・・・てめえは・・・」
「被害者の顔を覚えてねえのか」
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