ベツコミ2018年3月号の青楼オペラ35話の感想です♪
35話はおそらくコミック9巻に収録されると思います。
青楼オペラ9巻35話のあらすじ【ネタバレ注意】
会談
「永倉家再興が叶った折にはまた」
「私を貴方の婿にしていだきたい」
誠二郎の言葉にハッとする茜。言外に、約束しなければ協力しないという圧力が感じます。
「そうなれたらどんなにか・・・」
そう答えはしたものの、それから茜は隣の若旦那の顔を見るのが怖くなってしまいます。
とりあえず誠二郎の協力は得られることになり、この日は解散に。
「若旦那」
「若旦那」
「待って」
「先ほどの婿の話は・・・」
足早に帰っていく若旦那を、茜は必死に追いかけます。
「分かってる」
「方便だろ」
「あいつお前の下手くそな手管にころっと騙されやがって」
「かわいそうな野郎」
振り返った若旦那は、プニっと茜の頬をつまみます。若旦那は明るく振る舞うものの、茜の瞳には涙が浮かんでいます。
「・・・・・・」
「わかってるよ」
若旦那は手を離すと、今度は優しく茜の顔に手をやります。
紫
このところ、紫はどこかの大名から頻繁に身請けを誘われるように。
しかし、いくら忘れようとしても、利一への未練を振り払えません。利一との仲を深めようとしても、利一は軽くかわすばかり。
(わったしの心になどどうに気づいていながら)
(あの男・・・)
(悔しい)
(悔しい・・・)
(そんならいっそ捨て身で参りんす)
利一を誰もいない部屋へ呼び出す紫。そして、不意を突き、利一に馬乗りになります。
「・・・おやめなさい」
止めようとする利一に構わず、茜は帯を解き、利一の肌に唇を這わせます。
しかし、次の瞬間、利一は茜を乱暴に布団の上に投げ捨てると、着物の裾を捲し上げます。
「お静かに」
「さっさと済ませましょう」
突然 乱暴に扱われ、紫は思わず涙が溢れてきます。
「ただまぐわえというのなら」
「応えられないわけではありませんよ」
「それで紫さんが」
「・・・空しくないのなら」
利一の言葉に、ハッとする茜。
「・・・どうして」
「どうしてこねぇなひどいことをしたり」
「優しくしたりするんじゃ・・・」
「わっちが憎いなら」
「捨て置いて行けばよかろ・・・」
茜は身を震わせながら、必死に訴えます。
「憎いなどとんでもない」
「思うにまかせぬこの浮世で」
「懸命に前向きに生きている」
「そのような方が」
「私は愛しい」
そう言って、利一はニッコリと微笑みます。
「このような馬鹿な真似に及ばなかければ」
「いくらでも優しくして差し上げられます」
優しく語りかけ、部屋を出ていく利一。残された茜は、どうやっても利一が自分のものにならないことを悟り、ボロボロと涙を流れてゆきます。
若旦那・茜・利一
誠二郎から文が届き、若旦那が茜と利一のところへやってきます。
誠二郎が中村屋の横領の件を確かめたところ、商人ではなく池田藩の大名が材木を納めたことが分かったようです。
池田藩と言われ、どこかで聞いた気がしてくる茜。
「あの方ですよ」
「紫さんにご執心の」
「真堂幸綱様が池田藩の藩主です!」
「あ・・・!」
茜は、最近どこかの大名が紫に執心だったことを思い出しハッとします。
「じゃあそいつからその殿様に頼んで帳簿を拝借するのも」
「できねぇ話じゃねぇってことだな・・・!」
「ははっ」
「なんてぇ僥倖だ!」
紫のことを聞いて喜ぶ若旦那とは対照的に、茜の顔色はみるみる曇っていきます。
(一縷の謎みがつながった)
(もうこれにかけるしかない)
(でも・・・)
何か頼み事をすれば、紫はもう殿様の願いを断ることなどできません。
利一の顔を見つめながら、茜は青ざめます。
(こんなことどうやって)
(紫ちゃんに頼めというの・・・!?)
コメント
途中、茜と紫の名前がゴチャゴチャな気が・・・