ベツコミ2018年5月号の青楼オペラ37話の感想です♪
37話はおそらくコミック9巻に収録されると思います。
青楼オペラ9巻37話のあらすじ【ネタバレ注意】
茜
「お嬢」
「近江屋と松坂屋の様子を見に行ってまいりました」
調べてきたことを茜に報告する利一。
どうやら近江屋は10日ほど商い停止を一方的に告げられたようです。近江屋が何か罪を犯したというわけでもなく、イチャモンもつけられたようなもの。
あまりのタイミングのよさに、やはりこちらの情報が漏れたとしか思えません。
(身内に裏切り者がいるとでも!?)
(あの中に?)
(まさか!)
(こんなこと考えたくないのに・・・!)
それから数日後、何食わぬ顔で若旦那が廓遊びにやってきます。
今回のことを話し合う茜と若旦那。三橋様の方も慎重にならざるを得ず、帳簿を手に入れるのも時間がかかりそうな状況のようです。
どうしてこちらの顔ぶれまでもが敵方にバレてしまったのか若旦那が思案していると、茜が思いつめたような暗い顔をします。
「まさか」
「俺たちの中に内通者がいると思ってんのか?」
「・・・・・・・っ」
「誰も疑いたくなんてないのに・・・!」
若旦那に問われ、辛そうに叫ぶ茜。すると、そんな茜の肩を、若旦那がスッと抱き寄せます。
「・・・それならな」
「茜」
「その考えは捨てろ」
「揺さぶりをかけてきただけかもしれない」
「俺たちがお互いに疑心暗鬼になって」
「仲間割れでもしたら」
「それことあいつらの思うつぼだ」
「だろ?」
「どっしり構えてようぜ!」
そう言って、にっこりと笑う若旦那。すると、茜はホッと心が軽くなっていきます。
いつも無茶ばかりする若旦那ですが、こういう時ばかりはとても頼もしく感じられます。
風邪
そのまま茜を押し倒し、キスをする若旦那。
しかし、肌を合わせた瞬間、茜は異変に気づきます。若旦那の身体はとても熱く、どうやら風邪を引いているようです。
若旦那に玉子酒を飲ませ、無理矢理布団に寝かせる茜。そして、子供扱いするように子守唄を歌い始めます。
「ねーんねーん」
「ころりーよ」
「おころーりよー」
「ぼうやーのおもりーは」
「ん」
「違うだろ」
「『おもり』じゃなくて『まもり』だろ」
若旦那が小さい頃、お姉さんがそう歌ってくれたとのこと。
「・・それでは意味が通りんせん」
「姉上が間違えておいでだったのでは・・・」
茜がそう言うと、若旦那も納得したようでスッと眠りに付きます。
若旦那の寝汗を吹きながら、これまでのことを思い浮かべる茜。
(止めやらぬ想いをぶつけあった)
(あの夜から)
(もう一年)
そんな2人の様子を、朝明野が襖の隙間から見つめています。
茜がそれに気づいて話しかけようとすると、朝明野は無言で首を振り、すぐに立ち去ってしまいます。
翌日
翌日、布団で寝込んでいる茜。どうやら昨日若旦那から風邪をうつされてしまったようです。
すると、そこへ槇村がやってきます。茜に薬を調合しながら、近況を報告する槇村。
若旦那や三橋様たちは今動けないものの、医者の身である槇村は今も裏で調査を続けているようです。
その時、槇村が誰かに呼ばれて部屋の外へ。すると、茜は薬箱の合間に何かが挟まっているのに気づきます。
しかし、ハッキリ確認するヒマもなく、槇村が戻ってきて他の見世へ行ってしまいます。
(あれは・・・)
(「湖月抄」)
(「雲隠」と読めたけど)
(葵さん・・・)
(葵さんの形見)
(・・・ではないわ)
葵のものとは表紙が違い、何より原本は若旦那のところにあるはず。
色々と考えようとするものの、風邪で弱った茜は眠りに落ちてしまいます。
「ねーんねーん」
「よろいーよ」
茜が熱でうなされていると、夢の中で子守唄が聞こえてきます。
「ぼうやーの」
「まもりーは」
「どこいーったー」
そのフレーズにハッとして目をさます茜。
「まもりだろ」
「オレが幼いころ姉が・・・」
茜はこの前 若旦那がそう言っていたことを思い出します。
夢だったのかと思うものの、部屋の中には誰かが茜の看病をした形跡が残っています。
(若旦那)
(あなたの姉上が)
(この見世に・・・)
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