花とゆめ2017年21号のそれでも世界は美しい100話のあらすじと感想です♪
100話はおそらくコミック18巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい18巻100話のあらすじ【ネタバレ注意】
再会
「ニケ・・・っ」
「やっと」
「やっと会えた・・・っ」
「今度こそもう会えないかと・・・」
大粒の涙を浮かべながら、思いっきりニケを抱きしめるリビ。
「リビ」
「もう一回」
「顔見せて・・・?」
「夢じゃ・・・」
「夢じゃないんだな・・・」
ニケも泣きながら、何度も何度もリビの顔を確認します。
2人は長い時間 再会を喜び、そしてようやく街へ戻ろうとしたその時、ネフェロが祠の異変に気づきます。
「・・・っ」
「おいっ」
「お前ら逃げろっ」
リビとニケを祠から突き飛ばすネフェロ。それと同時に、祠がドオオオンという轟音と共に崩れ落ちます。ネフェロのお陰でリビ達は助かったものの、ネフェロは崩落に巻き込まれてしまいます。
朦朧とした意識の中で、ネフェロは子供のころの夢を見ます。
この国は竜神が守っていると伝えられていて、それがとても誇らしかったネフェロ。しかし、戦争や食糧不足に大寒波、必死に生きているネフェロ達に、次々と試練が訪れます。
(ここが竜神の守る国なら)
(どうして俺たちの過酷さを見逃す)
(そんなものが本当にいるなら)
(どうして俺たちを救ってくれない)
(いるならせめて)
(声を)
捜索
崩落した祠の中を、ネフェロを探して回るニケとリビ。しかし、粉塵が舞い、とても自分達だけで探し出せるとは思えません。
それでも、諦めずに探し続けるニケの顔を、リビはジッと見つめます。
「ニケ」
「俺は今から最低な事言うぞ」
「もしお前がネフェロに大して思うことあって」
「少しでも仕返ししたい気持ちがあるなら」
「俺はあいつを見殺す」
「どうだ?」
リビの言葉にハッとするニケ。ニケが答えに戸惑っていると、どこからか鈴の音が聞こえてきます。
あわてて音の聞こえた方へ行くと、ぐったりと横たわるネフェロの姿が。
「リビ私」
「確かに巻き込まれて腹は立ってるし」
「傷付きもしたよ」
「でも」
「死んでもいいなんて思えないし」
「リビにもそんな事してほしくない」
「息がある」
「助けるの手伝ってくれる?」
ボロボロと涙を流しながら、訴えるニケに向かって、リビは優しく微笑みます。
「・・・ああ」
「お前ならそう言うと思ったよ」
天幕
ネフェロを拠点へ運び込み、治療を任せるリビとニケ。しばらくするとカタラがやって来て、ネフェロを助けてくれたお礼を伝えます。
そして、カタラからネフェロを見舞ってほしいと頼まれ、リビとニケはネフェロが寝せられた天幕の中へ。
ベッドに寝せられたネフェロの目にはグルグルと包帯が巻かれています。命はとりとめたものの、ネフェロの目は潰れ、光を失ってしまったようです。
もうネフェロは大好きだった大公国の景色を見ることも叶わず、ネフェロが大切に育んできた街や塩田は壊滅状態。全てを失ってしまったネフェロを想い、カタラはボロボロと涙を流します。
「無罪放免にしてくれとは申しません」
「ですが」
「ネフェロはもう差し出すものがありません」
「けじめが必要なら私が引き受けます」
「だからどうか御慈悲を」
「どうか・・・」
涙ながらに訴えるカタラ。すると、ニケの頬をツーっと涙が流れ落ちます。
ニケはネフェロにされたことを、とても許すことなどできません。しかし、記憶に蘇るのはネフェロのいつも明るく、そして必死に試練に立ち向かう姿ばかり。
「ネフェロはたぶん」
「伝えたかったんだと思う」
「『俺たちはここにいる』」
「『ここで生きてる』」
「『それを無視しないでくれ』って」
「いないことに」
「しないでくれって」
ニケは意識朦朧としたネフェロに向かって、先ほどの祠で竜神様と思われるネフェロによく似た、小さくて可愛いい男の子に助けられたことを伝えます。
「お前にあったら伝えてくれって言われたことがあるんだ」
「『いつも力が足りなくてごめんなさい』」
「『守れきれずにごめんなさい』」
「『でもずっとあなた達を見てる』」
「『大好きだよ』って」
すると、意識がないと思われたネフェロの口元が、小さく微笑みます。
それでも世界は美しい18巻100話の感想【ネタバレ注意】
リビとニケが再会できたというのに、こんな結末になってしまうとは・・・(T_T)
ネフェロがニケにしたことを考えると、とても許せないんですけど、こうなってザマーミロとは思えないんですよね。酷い男だけど、どこか憎めないというか。ネフェロの無茶な行動も、全て共に生きる人達のためですしね。
光を失って、しばらくはその現実を受け入れられないんじゃないかと思います。でも、みんなに愛されているネフェロですから、多分たくさんの人が支えてくれるんじゃないかな。
あとは、ニケの方も少し心配です。ニケは利用された側とはいえ、ニケの力が元でこんな悲劇が起こってしまった訳なので。
自分の力が恐ろしくなって、大好きだった歌をまた歌えなくなったりしないといいんですけど。
アルもまた何かしでかしそうですし、ニケの力を利用する者がこれからドンドン現れるかもしれません。ようやく再会できたので、リビにはしっかりニケを守ってほしいなあと思います。
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