花とゆめ2017年23号のそれでも世界は美しい103話のあらすじと感想です♪
103話はおそらくコミック19巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい19巻103話のあらすじ【ネタバレ注意】
湖の国
山道を歩いていく湖の国の王子メンフィスとその従者イリアン。メンフィスは変わり者で、社交会にも出ずに、いつも趣味の考古学に没頭しています。
2人は目的地の遺跡へたどり着くと、住人から話を聞きます。この前、夜中にひとりでに遺跡が揺れ、中からは歌声が聞こえてきたようです。
(歌っていうのは多分ニケ姫のアメフラシに違いない)
(この世の神秘はやはり)
(雨の公国の近くにある)
ゾクゾクッと、興奮した表情を浮かべるメンフィス。居ても立ってもいられないようで、山を降りると、なんと5日間夜通しで馬車を駆けさせ、大国へと向かいます。
大国へ到着したメンフィスは早速城へ向かいますが、門番に怪しまれ中に入れてもらえません。
「リヴィウス」
「リビーッ」
「出てきてよーっ」
「アメフラシのニケ姫に会わせてよー」
大声を張り上げ、駄々をこねるメンフィス。イリアンが、メンフィスをなだめていると、ちょうど城の中からカラが出てきます。
「ニケ姫に用なの?」
「話聞こうか?」
「ニケの姉なんだけど」
「事足りる?」
リビ達
カタラに見送られながら、大公国を旅立つリビ達。出発の際、カタラはネフェロから預かったあのペンダントを、ニケに渡します。
「乱暴に扱って悪かった」
「と」
「言っていました」
涙を滲ませ、ネフェロの顔を思い浮かべるニケ。
(あいつやっぱり嫌なやつだ)
(最後まで)
(憎ませてくれない)
大公国を出たリビ達は、山道を昇り降りし、何日もかけて氷の国に到着します。
到着した日の夜、ニケがベッドに入ると、改まった様子でリビが話しかけてきます。
「少し長い話がしたいんだ」
「ここについてからしようって決めてた」
真剣な顔を見て、ニケはこれからリビが何を話そうとしているのか察します。
「うん」
「聞きたい」
「”お前”の話なんだろ」
「聞かせてほしい」
「待ってたよ」
リビの話
草原の奥で密かに暮らしていた一族の娘だったシーラ。しかし、少雨化の影響などで環境が代わり、一族の暮らしは厳しくなります。
そんな時、大王から一族の安定した暮らしを保証するという提案が。しかし、そのかわりにシーラを大国へ連れて行くと言われ、族長は突っぱねようとしますが・・・
「族長さま」
「でもごめん」
「私」
「贅沢な暮らしがしたい」
当の本人が、そんなことを言い出します。
シーラは族長にぶん殴られ、そして一族は大王の提案を受けることに。
それからしばらくして、大王がシーラを迎えにやってきます。
「売られた気分はどうだいお嬢さん」
「何だよその目」
「恨み節なら聞いてやる」
「そんなものはない」
「大王」
「私はお前に感謝してる」
意外な返事に、大王は驚いた表情を浮かべます。
一族の暮らしは、もう限界に来ているというシーラ。自分の身ひとつでみんなが助かるなら大歓迎のようです。族長へ贅沢したいと言ったのも、頑固な族長を納得させるためのウソ。
「でも」
「さ」
「私もさ」
「これで故郷を永遠に失うわけだらさ」
「それはやっぱり」
「寂しいよ」
これから旅立つ故郷を見つめ、シーラの美しい瞳が涙がこぼれ落ちます。
それでも世界は美しい19巻103話の感想【ネタバレ注意】
リビ達は、空の大公国を出て、今度は氷の国にやってきたみたいです。世界を股にかけるというか、このところ活動範囲が広がって、物語のスケールがでかくなってますね~ 湖(うみ)の国ということころからは、王子のメンフィスが大国へやって来てきましたし。
「それでも世界は美しい」は、どの国も色んな特長があって、タイトル通り美しい国ばかりなので、氷の国はどんなところか楽しみです。
あと、ついにシーラのことが語られるようです。そのうち話すという約束を、けっこう前にしてたと思いますけど、ついにその時がきたかて感じです。
物語の重要人物だけで、一番謎の多い感じの人物なので、リビとシーラにどんな過去があったのかすごく楽しみです♪
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