花とゆめ2018年3号のそれでも世界は美しい105話のあらすじと感想です♪
105話はおそらくコミック19巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい19巻105話のあらすじ【ネタバレ注意】
アルの部屋
この日、大王自ら前線へ遠征に出かけていきます。
しかし、アントニアは見送りもせず、クシで大王そっくりのアルの髪をとかしています。
スッとアルの顔に手を伸ばすアントニア。
「アントニア」
「それは許してない」
「そうだったわね」
アルに軽く拒絶され、アントニアは部屋を出ていきます。
アントニアが出て行くと、隣の部屋からリビが入ってきます。思わぬタイミングでアントニアが来たので、あわてて隠れていたようです。
アルに助けられてから、アントニアの弱みを握るため、ちょくちょくとアルのところへ来るようになったリビ。
アルは、孤児だったところをアントニアに拾われたとリビに打ち明けたものの、その見目からして大王の落胤であることは明らか。野心は全くないようですが、リビはアルがどこまで本当のことを言っていたのか今でも分かりません。
ある日のこと。一緒に外を散歩していると、アルがリビに大人になったら、どうなりたいか訊ねます。
「シーラを連れてここを出てく」
「ふたりでどこかで自由に生きてく」
「アルは?」
「アルも自由になったら」
「オレと来る?」
リビの言葉に、ハッとするアル。
「そう・・・だね」
「うん」
「それすごくいい」
「約束だね」
アルはとても嬉しそうに笑います。
翌日
「リビ」
「昨日一緒にいた人」
「誰?」
「リビや父様にそっくりだった」
昨日一緒にいたことを目撃されたようで、オリビアが興味津々の様子で訊ねてきます。どうにかその場を誤魔化し、リビはアルにどうすべきか相談することに。
「いっそ味方に引き込むのはどう?」
アントニアは正直に話して、2人のことを黙っていてもらうよう提案。そして、オリビアを丘の廃墟へと呼び出します。
リビに誘われ、ウキウキしながら、廃墟の屋上へと登っていくオリビア。屋上には、アルが待っていて自己紹介します。
「うああっ」
「本当にお父さんそっくりだあっ」
大王そっくりのアルの顔を見て、オリビアは大喜び。
すると、オリビアが動植物が好きだと聞いていたアルは、ここにある鳥の巣を見せたいと言い出します。
「もっと奥だよ」
「ほら」
「あそこ」
アルに言われ、オリビアが屋上から身を乗り出した瞬間・・・
トン
アルがオリビアを屋上が突き落とします。
「なにも・・・」
「殺すこと・・・」
アルがとんでもないこをししでかし、リビはガクガクと震えます。
「大丈夫バレやしないよ」
「リビさえ黙っていたら」
「リビだってことを荒立てたくないよね」
「大事なお母さんも巻き込まれるかもしれないし」
「お互い息を殺して静かに生きていかなきゃ」
アルは冷たい笑みを浮かべます。
「そして大人になったら」
「リビは私をここから自由にしてくれるんだものね」
アントニア
結局、オリビアは不幸な事故として処理されることに。愛息が突然亡くなり、アントニアはヒドく衰弱します。
オリビアの持ち物の中に懐中時計を見つけるアントニア。これは、昔アントニアが大王からもらった髪を入れていたもの。
嫁いで間もないころ、アントニアは大王にその美しい髪をねだります。
「おら」
「これでいいのかよ」
「そんな死にそうな顔しなくても」
「これくらいいつでもやるのに」
大王は長い髪を一房切り取り、アントニアに渡します。
アントニアは大王が自分に興味などないのは分かっていたものの、天にも昇るほど嬉しく感じます。
(大王と一緒にいて)
(あれば一番いい思い出だった)
それから、アントニアは突然アルの部屋へ行くと、そのままアルをベッドに押し倒します。
「アン・・・ト」
「誰が・・・」
「触っていいって・・・・っ」
抵抗するアルの髪を思いっきり引っ張るアントニア。
「黙りなさいよ」
「アンタも大王もあのチビも」
「同じ顔して人を馬鹿にして」
「こんな時ですら大王は私はねぎらいの手紙ひとつよこさないっ」
アントニアは恐ろしい形相で、アルの首に手をかけます。
「なぜ私を見ないの!?」
「私が捧げてきたものは何だったの」
「手に入らないなら」
「壊すだけよ」
そして、この日 前線の大国軍が大敗。大王は重傷を負い、生死不明という連絡が入ります。
それでも世界は美しい19巻105話の感想【ネタバレ注意】
今回は、かなり衝撃的なお話でした(-_-;)
まさか、あの人懐っこくてリビのことが大好きなオリビアが死んでしまうなんて思いもしませんでした。
もしかして、これは序の口って感じなのかな。もし、こんなことが何度もあったなら、リビが最初 人間味の感じられない人物だったのも分かる気がします。
あと、アルのことも少し語られてましたけど、かえってよく分からなくなったような・・・
アルによると大王の子ではなく、孤児だったらしいけど、それであんなにソックリってことがありえるのかな?
ソックリだったからこそ、アントニアが大王の代わりの慰み者として拾ったのかもですけど。アルが嘘をついてる風でもなかったですけど、何となくシックリこないですね。
そして、最後に大王が生死不明という事態になってしまいました。これから、そのままリビが王の座に着くのか、それとも他に王子もいますし酷いゴタゴタがあるのか、それとも大王は実はまだ健在なのか。
どんな展開になるのか分かりませんけど、どうなるにしてもリビにとってはいい思い出ってことはないんでしょうね・・・
続きが気になるけど、これからリビがドンドン壊れていきそうで少し怖いです。
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