花とゆめ2018年5号のそれでも世界は美しい106話のあらすじと感想です♪
106話はおそらくコミック19巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい19巻106話のあらすじ【ネタバレ注意】
大王の帰還
生死不明というのはデマだったものの、重傷を負って帰還してきた大王。顔も身体もボロボロになった大王は、ほどなくしてこの世を去ります。
そして、アントニアの子・ロムレスが戴冠。最大の後ろ盾を失ったシーラとリビは不安定な日々を送ることに。
(明日には誰かが画策して)
(暗殺幽閉されるかもしれない・・・)
(手を考えないと・・・)
そんな折、氷の国の船団が大国に攻めいってきます。しかし、優柔不断なロムレスが王となった大国は右往左往するばかり。
埒が明かず皆が困り果てている中、バルドウィンはリビのことが頭に浮かびます。
軍議に引っ張っていかれ、リビは最初嫌がりますが・・・
「お前自身の才覚で道を開くんだ」
「力をつけて味方をつけろ」
「シーラの為に」
「その為なら」
「オレはどこまでも」
「お前に尽くしてやる」
そう説得され、覚悟を決めることに。そして、リビの進言により、氷の国はあっという間に追い払われます。
それから、リビの才覚とバルドウィンの暗躍により、リビはメキメキと頭角を現していきます。
アル
リビが忙しく働き続けるある日、リビの前に久しぶりにアルが現れます。
「ねぇリビ」
「私とこれから一緒に逃げよう?」
自由になるどころか、ドンドン王宮に縛られるリビを心配するアル。
「今なら逃げられる」
「シーラさんと3人で」
「逃げようよ」
リビは、アルの魅力的な提案に心が傾きかけますが・・・
「お前に尽くしてやる」
そう言ってくれたバルドウィンの言葉が頭をよぎります。
「それはできないよアル・・・」
「今逃げても」
「アントニアの追撃は逃れられない」
「オレはここで大人になる」
「ここで戦うって決めたから」
リビの言葉に、アルは呆然とした表情を浮かべます。
「そう」
「リビもオレを」
「見捨てるんだね」
そう言い残し、アルは静かにその場を去っていきます。
その日の夜。
「ああ忌々しい・・・っ」
「どうして大王はいないのに」
「あの子はますます強かになっていくの!?」
最近、リビが力をつけてきたことにイラつくアントニア。しかし、今のリビの立場を考えると、もう簡単に手を出すこともできません。
「アンタ達滑稽ねぇ・・・っ」
「同じ顔しているのに」
「片方は自分の力で浮上して」
「片方は落ちてくだけ」
「不様ねぇ・・・っ」
アントニアにそう語りかけられ、呆然となるアル。
(自由になる)
(リビだけ)
(壊せ)
(壊せ)
リビとシーラ
数日後、リビとシーラが暮らす塔へ、たくさんの兵士達が詰めかけます。なんとシーラにオリビア殺害の容疑がかかっているとのこと。
なぜそんなことになっているのか訳がわからないリビ。しかし、あることに思い当たりハッとします。
(アルが・・・)
(アルがシーラを売った・・・)
兵士が入って来る前に、リビはシーラを連れて逃げることに。裏から塔を脱出し、バルドウィンのもとへと走ります。
しかし、それでは逃げ切れないと感じたシーラは、リビに何かを伝えるフリをして、リビの首のガツッと叩きつけます。
「私と一緒に捕まれば」
「お前もただじゃ済まない」
「リビ絶対死なないでくれ」
「約束だ」
「ずっと」
「愛してるよ」
シーラはリビを森の中に隠し、リビのもとを離れていきます。
(いやだ)
(やめてくれ)
(彼女以上に守りたいものなんて)
(何もないんだ)
薄れ行く意識の中、必死に願うリビ。
(オレのたったひとつの希望)
(世界の全て)
(消さないで・・・)
しかし、リビが次に意識を取り戻し、森を抜け出すと、血溜まりの中に倒れたシーラを見つけます。
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