花とゆめ2018年6号のそれでも世界は美しい107話のあらすじと感想です♪
107話はおそらくコミック19巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい19巻107話のあらすじ【ネタバレ注意】
リビ
シーアの遺体を目の当たりにして呆然とするリビ。
「シーラ」
「いま手当てするね」
「痛いよね」
「手当したら大丈夫だから安心して」
リビは血の海の中、シーラに語りかけます。
「誰だ」
「誰かそこにいるのか!?」
その時、茂みから兵士の声が。兵士達はシーラの遺体へ近づきますが、誰もいません。
茫然自失となったリビを、間一髪バルドが救い出し、シシル宮にかくまわれることに。
それから一日中ベッドの上から空を見つめ、たまに嬉しそうにしゃべり出し、まるで壊れたおもちゃのような日々を送るリビ。
そんなある日、バルドの付き人がリビを気晴らしに街に連れ出すと、何かの式典に参加している、アントニアとロムレスの姿を目にします。
(アントニアは)
(笑っていた)
(全てが満たされて)
(心底幸せそうで)
リビは、同時にアルの姿が頭に浮かびます。
(アルも?)
(いま笑ってるの?)
(シーラを殺したその声で)
街から帰ると、宮殿で暴れ始めるリビ。それを聞きつけバルドウィンも駆けつけます。
「バルド」
「わかったんだ」
「オレがこうして弱れば弱るほど」
「あいつらは笑うんだって」
「バルド俺あいつらを許さない」
「あいつらが持ってるもの全部奪ってやりたい」
リビはゾッとするような恐ろしい顔で語りかけます。
「シーラのいないこの世界で」
「どう生きていけばいいんだ」
「だったらもう」
「この憎しみを糧にするしかないだろう」
「俺はこのまま膝を折ったりしない」
「お前もどうするか」
「決めろっ」
旅行
結局、バルドウィン達はリビの復讐に手を貸すことに。
そして、ある日。バルドウィンが裏から手をまわし、アントニア達は湿原へ慰安旅行に行くことになります。
旅行初日の夜、アントニアはこげる匂いで目を覚まします。屋敷はバルドウィン達が放った火が猛っています。
火から逃れるため、アントニアが屋上へ向かうと、そこにはリビの姿が。
「王妃は殺した」
「ロレムスも抵抗して大怪我して・・・」
「もつかなあれ」
リビの言葉に呆然とするアントニア。そして、ロレムスを救ってくれるよう、リビに懇願します。
「ロレムスを助けて欲しいの?」
「当たり前でしょう!?」
「じゃあ」
「シーラを生き返らせてよ」
「早く」
「世界の全てだったんだ」
「いなくなって苦しいんだ」
「早くしてよ」
「ロレムス死んじゃうよ」
アントニアの言葉に、リビは凍りつくような冷たい顔をします。
「そんなこと・・・」
「できる・・・」
「わけ・・・」
「なら」
「仕方ないね」
リビが無表情で合図を出すと、兵士がアントニアの背中に剣を突き刺します。
アントニアが無念そうな唸り声をあげると、リビはそれを嬉しそうに見つめます。
「そうだよ」
「それっ」
「その顔だよ」
「見たかったんだ嬉しいなあっ」
「ザマアミロ」
「ザマアミロっ」
「ザマアミロ」
狂ったように叫び続けるリビ。しかし、その目から、ツーっと涙が流れ落ちていきます。
アル
「言葉が悪いねリヴィウス」
「アル・・・」
その時、突然そこへアルが現れます。
「リビが私と同じになってくれて嬉しい」
「私を自由にしてくれてありがとう」
満面の笑みを浮かべるアル。
「リビこれから王様になるんでしょう」
「リビが王様している限り私は必ず会いにくるよ」
「だって私は全てを壊すよう言われているんだから」
そう言うと、アルはなぜか屋上の淵の方へと歩いていきます。
「だけど今はまだその時じゃない」
「またね」
アントにはリビに笑いかけながら、背中から飛び降ります。
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