花とゆめ2018年10号のそれでも世界は美しい110話のあらすじと感想です♪
110話はおそらくコミック20巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい20巻110話のあらすじ【ネタバレ注意】
王宮
ガルタをかばい、肩を斬りつけられたニール。
「ニール様」
「早く・・・っ」
「お逃げ下さい」
「陛下達を・・・っ」
ニールは、ガルタをリビ達のもとへ逃がそうとしますが・・・・・・
ドッ
今度はガルタまでもタンバに不意打ちをくらい、意識を失ってしまいます。
その頃、リビとニケにも敵の手はまわり、2人は地下牢へと閉じ込められてしまいます。
「くそっ」
「何がどうなっていやがる」
「ここが既に敵の手に落ちてたってのか」
予想外の事態に、愕然とするリビ。一方、ニケはニールとガルタがどうなったのか、2人のことを心配します。
するとそこへ、タンバにを引き連れ、ウルスラが薄ら笑いを浮かべながらやってきます。
2人はリビに向かって、大国に反旗を翻すことを宣言します。
「なっなあ」
「ガルタとニールはどうしたんだ」
「お願いだ彼ら自由にしてやってくれ」
ニケ達は2人のことを問いただしますが、ニールが負傷していることを告げられ愕然とします。
「いいかお」
「安心して太陽王」
「お前は最後まで殺さない」
「私がこれからすること全て見届けてから死んでもらうから」
リビの頬を憎たらしそうに、引っ掻くウルスラ。そして、ウルスラはこれからニケの力を使って、大陸中に異常気象を起こそうとしていることを告げます。
「殺したいなら今オレを殺せ」
「ニケだけは巻き込むんじゃねぇ」
顔を歪ませ、必死にニケをかばうリビ。そんなリビの顔を、ウルスラは楽しそうに見つめます。
「そうよ」
「その顔」
「安心するわ」
ウルスラは明日 石碑に向かうことを告げ、2人を地下牢に残して去っていきます。
ニールとガルタ
そのころ、別の地下牢で目をさますニール達。事態を察し、どうにかして牢を脱出しようとしていると、どこからか物音が聞こえてきます。
「静かにしろっ」
牢の窓から、アインが顔を覗かせます。この地下牢は古く、檻に不備があったらしく、アインの誘導によりニールとガルタは無事 脱獄します。
外へ出ると、ニールはなぜ自分達を助けてくれたのか訊ねます。すると、アインはウルスラがニケを使って、大国を滅ぼすつもりであることを伝えます。
「オレはカラオスに与しているが」
「世界を壊したいわけじゃない」
「けれどニケ姫がいる限り」
「この手の脅威は去らないだろう」
「だからオレは」
「これからニケ姫を殺しに行く」
「な・・・っ」
アインの言葉に絶句するニールとガルタ。
「ふざけるなっ」
「何故ニケ様が犠牲にならねばならないのだ」
ガルタはアインに食ってかかります。
一方、ニールはガルタをなだめ、冷静にアインに語りかけます。
「アイン」
「世界を救いたいならニケ様を殺してはダメだ」
「これは完全に私の勘だが」
「あのひとは世界に必要な人なんだ」
必死に訴え、深々と頭を下げるニール。
「だから」
「2人を助けるために」
「力を貸してくれ」
「頼む」
脱出
ニケ達が地下牢でニールとガルタのことを心配していると、床からガタッと物音が聞こえます。
「あ・・・っ」
「ニールっ」
「ガルタ・・・っ」
アインが教えてくれた抜け道から、ニール達が顔を出します。
再会を喜ぶ間もなく、一行は地下牢を脱出することに。しかし、ニケ達が逃亡したことはすぐにバレ、ウルスラ達も捜索を始めます。
アインの誘導で、地下水路をたどって外へ向かうニケ達。そして、水路にあったボートを使って、湖まで脱出することに。
「さあ私が支えていますから」
「早く乗って下さい!」
リビ達を急いでボートへのせるニール。しかし、みな無事にボートへ乗り込み、自分も乗ろうとした瞬間、ニールは愕然とします。
(ダメだ)
(この舟はこれでギリギリだ)
(私が乗れば沈む・・・)
ニールはボートへ乗った、リビに向かって明るく微笑みます。
「陛下申し訳ありません」
「あまりに一緒にいると楽しくて」
「忘れていました」
「別れはいつも急だということを」
このまで、リビと過ごした日々を思い描くニール。
(そう)
(忘れていられるくらい)
(幸せだった)
そして、ニールはスッとボートから手を離します。
「陛下」
「どうかお幸せに」
コメント