花とゆめ2018年15号のそれでも世界は美しい114話のあらすじと感想です♪
114話はおそらくコミック21巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい21巻114話のあらすじ【ネタバレ注意】
ウルスラ
あれからウルスラとネロは、雪原でウー裏を発見。アーウラには、故郷で恋人ができ、夜な夜な会いに来ていただけだったようです。
それから数年の間、ネロがウルスラに付き従う日々が続きます。
(いつの間にかネロは)
(私に敬語を使うようになった)
(昔はもっと口調も荒くて)
(せいぜい”姫様”呼びだったのに)
ネロの横顔を寂しそうに見つめるウルスラ。
(最近は特に話していてもそっけなくて)
(その度に胸が苦しくなる・・・)
(もう)
(昔のようには戻れないのかな)
そんなある日、ウルスラに縁談が持ち上がります。ウルスラは固辞しようとしますが、両親は全く引く様子はありません。
「それにね」
「晴れの大国との戦争が長引いているのは知ってるだろう」
大王の死後、その子リヴィウスが意志を継ぎ、今は着々と氷の王国への包囲を固めている状況。
「今こそ王家の人間が結束すべき時なんだよ」
「南の連中を同じ人間と思ってはいけない」
父は歴代の大国の王達が友好を持ちかけては全て裏切り、氷の王国の民をむごい目に合わせてきたことを説明します。
「新王に交代した今こそ彼らを叩ける機会なんだ」
「彼らはこの国の氷と水にたかるケダモノだ」
「いいかな?」
「決して心を」
「許してはいけない」
いつもは温厚な父が激情する姿に、ウルスラは衝撃を受けます。
ウルスラとネロ
両親との話が終わると、ウルスラは通路でネロと顔を合わせます。すでに、ネロにもウルスラの縁談の話を伝わっている様子。
「ネ、ネロは」
「どう思いましたか・・・?」
「私が嫁ぐと知って・・・」
ウルスラは恐る恐る訊ねますが・・・
「どうって」
「別に」
「あなたは一国の王女なのだから」
「こんな日が来るのは当たり前でしょ」
ネロはさも当然のように答えます。
「そっ」
「そうね」
「こんなこと訊いてバカみたいね」
そう言って、すぐに自分の部屋へ戻っていくウルスラ。しかし、その目から涙が零れ落ち、止まらなくなります。
(思ってなかった)
(なんとも・・・)
(思われてなかった)
(胸が)
(潰れそう・・・)
それからしばらくしたある日、ネ自分の部屋で荷物を整理しているネロ。すると、そんなネロの頭にアーウラがかぶりついてきます。
「お前は騙せないな」
「いいんだよ」
「もう十分一緒にいられた」
「これから先は本当に違う世界を生きることになる」
「それを側で見続けるのは」
「さすがにしんどい」
「ウルスラ様を頼むな」
この日は、ウルスラの婚約式の日。
「え・・・」
「ネロが・・・?」
ウルスラはネロが自分に何も言わずにいなくなったことを知り、呆然とします。
あの日、一緒に雪原を見た時のことを思い出すウルスラ。
(あの日)
(越えたと思えた垣根は)
(何だったんだろう)
冬
ネロが去っていったものの、この年は穏やかな日々が続き冬に。
「大量派兵?」
ウルスラは大国が氷の国に、また戦争を仕掛けてきたことを知らされます。
戦場となったのは、まだはるか東の地。しかし、ウルスラはなぜか押し寄せてくる不安が止まりません。
そんなある日、ウルスラは庭でアーウラのお腹を撫でています。
「アーウラ」
「大分お腹大きくなったね」
「春には生まれてくるのかな」
「私もね」
「春にはお嫁さんになるんだよ」
ふとネロの姿が思い浮かんでくるウルスラ。
(本当はまだ)
(忘れられないのだけど)
その時、西の山から火の手があがったかと思うと、すぐに大国軍が姿を現します。
軍隊はすぐに王宮にも押し寄せ、ウルスラ達は避難しようとしますが、妹のローザの姿が見えません。
ウルスラはアーウラと一緒にローザを探しに行きますが・・・
「いたぞ」
「王家の姫だっ」
「殺すな捕まえろ」
すぐに大国の兵士達に見つかってしまいます。
「アーウラおねがいっ」
アーウラの背中に乗り、階段を飛び降りていくウルスラ達。しかし、着地しようとした瞬間、アーウラの足に大国の兵士の槍が突き刺さります。
「ア・・・っ」
バランスを崩し、床へ叩きつけられるウルスラとアーウラ。すると、そこへリヴィウスが姿を現します。
(ネロ)
(助けて)
(ネロ・・・)
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