花とゆめ2018年18号のそれでも世界は美しい116話のあらすじと感想です♪
116話はおそらくコミック21巻に収録されると思います。
それでも世界は美しい21巻116話のあらすじ【ネタバレ注意】
ウルスラとリビ達
夜、目を覚ますウルスラ。そして、先ほどまで見ていた夢を振り返ります。
ネロ達に救出されてしばらくした頃、ネロがアーウラの子供を抱いてやってきます。
「アーウラは頑張りましたよ」
「傷を追いながら出産の時まで何とか生き延びて」
「生まれた子供を見てから」
「息を引き取りました」
アーウラの子を抱きしめながら、ウルスラは涙を流します。
(それから)
(カラオスに合流した私は自らも復復讐のため行動すると誓った)
(守られて屋敷の奥にいるのはどうしても嫌だった)
(気が済まなかった)
一方、一晩寝て少し熱の下がったリビ。ニケと一緒に水くみをしていると、なぜか外に大国の貴族ベラ卿が倒れています。
とりあえず、おばあさん(カラオス会当主)の家で介抱することに。おばあさんによると、ベラ卿は以前大国を裏切って、ウルスラを援助していたとのこと。
すると、今度はそこへ男が昨日から街へバラ撒かれているという怪文書を持ってやってきます。
「手の内の男は無事」
「閉ざされた神殿で待つ」
「スランから雨姫へ」
これは明らかにウルスラがニケを呼んでいる内容。
「ニールは生きてるんだな」
「ニケは行く必要ない」
「オレが行ってにーるを取り返してくる・・・っ」
リバがまだ全快していない体をおして、ニールを取り戻しに行こうと意気込んでいると・・・
「頼むニケ姫」
「私もそこまで・・・」
「ウルスラのところまで連れていってくれっ」
意識を取り戻したベラ卿が現れ、なぜか必死に同行を願いします。
カラとバルドウィン
カラと共にメンフィスが調査している石碑のある晴れの大国高原へとやってきたバルドウィン。しかし、日頃運動不足なのか、ゼエゼエと息を切らします。
「もうすぐですごい景色がみられるから」
「一死にがんばろ」
カラから励まされると、バルドウィンはその笑顔にドキッとします。
(あ・・・れ・・・?)
(なんか前よりはげしくなったような・・・)
一行はどうにか石碑のあるという場所までたどり着きます。しかし、石碑があるのは絶壁の中ほど。カラ達がどうやってそこまで行こうかと悩んでいると、滝からカラを絡め取るようにして、黒い霧が伸びてきます。
バルドウィンとメンフィスは、あわててカラの体にしがみつきますが・・・
「カラちゃんっ」
「わーーーーっ」
その影は、バルドウィン達ごとカラを引っ張っていきます。
カラ達が霧から解放されると、そこはお目当ての石碑の前。すると、霧は形を変え、なんと少女の姿に。
「ああねむい・・・」
「ねむい」
「久しぶりに”雨”の気配がするから起きてみたら」
「いらんものまでついてきよった」
不機嫌そうにカラに目をやる少女。
「なんじゃ」
「そっちの女」
「雨の王家ではあれど」
「我が依代になるには”足らん”ようじゃ」
石碑
「あっあなたには意識があるのですか!?」
「私達の言葉が分かりますか!?」
少女の姿を見て、メンフィスは興味津々といった様子で話しかけますが・・・
「やかましい」
「われは今寝起きが悪くて最悪な気分なんじゃ」
メンフィスの態度に少女はひどく気分を害した様子。
「あーもう面倒じゃ」
「この稚児と消し飛ばしてくれるわ」
恐ろしいことを言い出す少女に、バルドウィンとメンフィスは震えます。
「まってっ」
「あなたの目的だったの私だったんだよね」
「だったら」
「私はあなたの自由になるから2人は戻してくれないかな」
「どうも私じゃスペック不足みたいだけど」
「あなたの意に添うようできる限りのことはするから」
カラの言葉に驚くバルドウィン。
(この子は)
(なんでいつもこんな・・・)
(ためらいなく手を伸ばして)
その時、メンフィスが荷物から短剣を取り出し、バルドウィンへ手渡します。
「おい」
「腕に覚えはあるか?」
「ないよ全く」
「僕もだ」
「でも好きな女の子に守ってもらう趣味はないんだ」
少女へ向かって短剣を構えるバルドウィンとメンフィス。
「奇遇だね」
「オレもだ」
バルドウィンの言葉に、カラは目を丸くします。
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