花とゆめ2017年2号のそれでも世界は美しい86話のあらすじと感想です♪
86話はおそらくコミック16巻に収録。16巻の発売日は2017年2月ごろだと思います。
それでも世界は美しい16巻86話のあらすじ【ネタバレ注意】
大国高地山道
山道を登っていくニケ達。あと半日ほどへ大公国へとたどり着きます。
このあたりの山脈は”世界の背骨”と言われていて、北と南に世界を二分しています。
少し前に、リビから教えてもらったことを思い出すニケ。
(南側は温暖な大国とその周辺世界)
(そして北側は謎深い氷の世界)
(私の知らないウルスラ達の世界)
しばらく行くと、湖の裾野の広がるキレイな町並みが見えてきます。
(明るくて平和な国に見える)
(それならのに)
(なぜ力を求める)
天空城
大公国城、通称天空城へ着いたニケ達。
すると、待ち構えていた女中たちから、風呂にエステにと身体中をピカピカに磨かれ、さらに美しいドレスを着せられます。
そして、キレイになったニケはネフェロの前へと連れて行かれます。
不愉快そうにネフェロを睨みつけるニケ。
「お前に行っておきたい事がある」
「お前は私のアメフラシの力を欲しいと言った」
「だが今」
「私の中にアメフラシをする力は失われてる」
「原因は不明だ」
「お前の望みを果たせない私をここに置く必要もないだろう」
「即刻わたしとガルタを解放しろ」
ニケの言葉に、脇に控えていた家来達がザワメキますが、ひとりネフェロだけは何でもないような顔をしています。
「フム・・・今の話 本当だったとして」
「こっちは元々長期戦覚悟だったんだ」
「アンタのその病気?が治って」
「素直になってくれるまでつきあうぜ?」
ツカツカとニケに歩み寄るネフェロ。
「美しいな」
「オレの為に飾り」
「オレの為に鳴け」
「当面はそれで許してやる」
ニケの反応
目の前のネフェロを押しのけるニケ。そして、ブチブチとボタンごと引きちぎり、着せられたドレスを脱いでいきます。
「あーーーっ」
「すっきりした・・・」
「こんなモンで人を動かせると思ったら大間違いだぞ」
「閉じ込めて言うことを聞かせたいなら好きなだけ閉じ込めればいい」
「私はお前に屈しない」
「それが分かるだけだ」
「私はお前を喜ばせない」
自分のドレス姿を嬉しそうに喜んでくれたリビの顔を思い出すニケ。
「私がドレスを着」
「宝玉で飾ることがあればそれは全て」
「太陽王陛下の為」
「お前に見せる為じゃない」
ニケはネフェロに向かってキッパリと宣言。しかし、ネフェロは愉快そうな笑み浮かべます。
「本当に折れないかどうか」
「試してやるよ」
「オレの気の済むまでな」
夜
夜、酒を飲みながら、家臣と話をしているネフェロ。
「ニケ姫がアメフラシを使えなくなったって話」
「どう思います?」
「本当だとしたら姫の価値は随分下がっちまいますよ」
「そう焦りなさんな」
「何も今すぐ戦争しようってわけじゃない」
「せっかく面白い女が手に入ったんだ」
「遊ばせてくれよ」
アテが外れて困り顔の家臣に対し、ネフェロは楽しむような表情を浮かべます。
するとそこへ別の男が歩いてきます。
「へえ」
「ネフェロ様がそこまで言うなんて」
「よっぽど気に入ったんだね」
「そうだねぇ」
「女の趣味は太陽王に似てるのかもねぇ」
「なんて」
「太陽王の好みなら」
「アンタの方がよく知ってんのかな」
大国王都
あれから懸命の捜索にも関わらず、ニケを見つけられずに一旦王都へ戻ってきたリビ達。
リビが戻ったと聞いて、カラが駆けつけます。
「カラ」
「すまない」
「本当にすまない・・・」
「必ず一生守ると」
「母君にも約束したのに・・・」
ガックリと力なくうなだれ、今にも泣き出しそうなリビ。
するとそこへ、慌てた様子でバルドウィンが駆けつけます。どうやら峡谷から使者が来たようです。
「ニケが峡谷にいたかもしれない痕跡?」
リビにニケが持っていた制限石が手渡されます。
(いた)
(あの場所に)
(確かにニケはいたんだ)
(いたのに)
(助けられなかった)
ニケの姿が頭に浮かぶリビ。どこからかニケの鳴き声が聞こえる気がしてきます。
「ニールすまない」
「皆を集めてくれ」
「オレは大公国へ行って来る」
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