フラワーズ2017年5月号のとりかえばや56話のあらすじです♪
56話はおそらくコミック12巻に収録されると思います。
とりかえばや12巻56話のあらすじ【ネタバレ注意】
帝と梅壺
帝の寝所へ梅壺の女御がやって来ます。そして、2人っきりになると、改まった様子で帝に語りかけます。
「これから申すこと誰も信じてくれませなんだ」
「されど・・・」
「第一に入内した女御として上様には信じて頂きたいのです」
尚侍と右大将が入れ替わり、帝を欺いていたことを伝える梅壺。その証拠に、紅葉狩りで帝をかばった右大将のあるはずの傷が、今は尚侍の肩にあると言い出します。
「どうか上様にははっきり確かめていただきたいのです」
「内侍の方肩にはや傷があるはず」
「次に二人きりになった時に必ず・・・」
梅壺は涙ながらに帝に訴えます。
「・・・わかった」
「だが」
「このこと決して口外してはならぬ」
「あなたの評判にもかかわる」
「よいな?」
そう言って、梅壺を下がらせる帝。
(私の他にも尚侍を疑う者がいるとは・・・)
(やはり入れ替わりはまことのことなのか?)
銀閣
そのころ、銀閣は3日も飲まず食わずで呪詛に没頭しています。
(帝・朱雀院・東宮だけではない!)
(私を陥れんと動いた)
(すべての者どもに)
(災いを!!)
(都中に思い知らせてやろう)
(私の恐るべき力のすべて・・・)
それからというもの、都では朱雀院、内裏の女御、弓弦親王といった人物達が次々と倒れていきます。
そして、父のことを案じ、一の姫宮までもが衰弱してしまいます。しかし、一の姫宮は時間があるたび、右大将からもらった文を何度も読み返します。
「えしても くりかえしても 恋しきは 君にみなれし しずの緒環」(何度も何度もいくら思い返しても あなたへの恋しさは変わることがない)
文を胸に抱き、右大将を想う一の姫宮。
「今少しのしんぼうじゃ」
「主上は右大将を近々戻すと仰せられた」
「今少しの・・・」
帝と沙羅双樹
都の異変に収めるため、写経をしたり、陰陽師に大掛かりな厄払いを命じたりと、寝る間もなく対応に追われる帝。疲れ果てた帝の顔を、沙羅双樹の尚侍が心配そうに見つめていると・・・
「尚侍」
「近う」
突然、帝から声がかかります。
(このところ私に直にお声がけなどなかった)
(あの七夕の夜以来)
(怒っておられるのか)
不安そうな沙羅双樹に、帝は宮中の厄払いが済むまで、弓弦親王に付いて宿下がりするよう命じます。
沙羅双樹は帝と離れがたく、悲しくなってしまいますが・・・
「そなたまで病に捕らえられたらと恐ろしくなった」
「・・・許せ」
「そのようなお言葉・・・」
「もったいない!」
沙羅双樹は帝の心遣いに、涙が溢れそうに。
それから2日後、嬉しそうな様子で沙羅双樹の尚侍が帰参してきます。帝はあっという間に戻ってきた沙羅双樹を見て、何か起こったのかと心配してしまいます。
「弓弦親王さまは・・・」
「たいそう左大臣家を気に入られましたご様子」
「東の方と西の方の二人でねんごろに解放仕っておりますので」
「きっと大丈夫かと」
事情を説明する沙羅双樹。そして、気まずそうに頭を下げます。
「あの・・・」
「お許しあれ」
「私のことなどより」
「上様と清涼殿をお守りするのが尚侍の役目と心得ますゆえ」
そんな沙羅双樹の目の前に、帝はスッと扇を差し出します。
「許す」
そう言って、帝はとても嬉しそうな笑みを浮かべます。
関白左大臣
夜、馬車で屋敷へ戻っていく左大臣。すると物音がし、従者達が叫び声をあげます。
「お命頂戴仕る!!」
「関白左大臣!!」
突然 馬車の中へ忍びらしき者が侵入し、左大臣に向かって刃を突きつけます。
「うわあああ・・・」
肩口に刃を受け、意識朦朧となっていく左大臣。
(死ぬ・・・のか)
(最後に一目)
(ずっと会っていない泣き虫の)
(我が息子睡蓮を見たかっ・・・)
左大臣が意識を失おうとしたその時・・・
「お父上!」
「気をしっかりお持ち下さいっ!!」
「私です」
「あなたの息子が助けに参ったのです!!」
左大臣へ向かって、睡蓮が叫びます。そして、護衛達の奮闘で、間者も退散していきます。
「睡蓮ーーー!!」
左大臣は意識を取り戻し、睡蓮に抱きつきます。
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