花とゆめ2018年25号の暁のヨナ167話のあらすじと感想です♪
167話はおそらくコミック29巻に収録されると思います。
暁のヨナ29巻167話のあらすじ【ネタバレ注意】
ヨナとクエルボ
戦の前夜、トゥーリ族の民たちは宴を開き、士気を高めます。
その様子を城の上から見つめるヨナとクエルボ。クエルボは、目の前の1万を超える兵達に目を細めます。
「・・・あなたはどうして四龍がほしいの?」
「ついてきてくれる民とこんなに立派な拠点があるのに」
ヨナが問いかけると、クエルボは遠くを見つめるような目に。
「象徴だ・・・」
「以前トゥーリ族にも戦女神と呼ばれた女がいた」
「オレの姉だ」
姉は民に愛され、戦女神として崇められ、そして姉が率いたトゥーリ族は無敵だったというクエルボ。
しかし、戎帝国に嫁いだ姉は事故死。おそらくは戎帝国の者に殺されたものと思われます。姉を失った父は抜け殻に。
それでも、クエルボは自分という王が生きていることを民と世界に知らしめることを決意。そのために、四龍の力を求めます。
自分の野望を語りながら、クエルボはチラリとヨナへ目をやります。
「だがそれ以上に」
「オレはあんたに興味がある」
「似てるんだよあんたと」
「戦女神と呼ばれた姉が」
ヨナの頬へ手をやるクエルボ。
「ああでも」
「稲妻の獣って誰だ?」
クエルボはジェハから、ヨナに手を出せば稲妻の獣が喉笛を食いちぎると言われたことを話します。
しかし、ヨナはそのことについて詳しく語ろうとはしません。
「・・・容易に服従するやつじゃなさそうだ」
「なら殺るしかない」
ヨナの態度を見て、クエルボはそれ以上追求することをあきらますが・・・
「ハクは」
「誰にも殺せないわ」
ヨナはキッパリと、そう答えます。
「ハク・・・ね」
翌日
翌日、ジェアとゼノ、人質とユンを連れてくるクエルボ。そして、ヨナの前に女性を呼び出します。
「オレのいない間」
「あんたの世話は嫁のユーランがする」
「えっ」
ヨナはクエルボが妻帯者だったことに驚きます。
そして、いよいよクエルボが四龍を引き連れて行こうとしていると、ヨナがスッとジェハの首に腕を回します。
「ジェハ・・・」
「・・・・・・気をつけて」
ヨナは同じようにゼノとユンを抱きしめ、送り出します。
馬車に乗せられ、戦を連れて行かれる3人。
「ヨナ・・・隙があったら逃げてって言ってた」
「緑龍にも娘さん何か言ってたろ」
先ほど、ヨナは耳元で何かを伝えていたようです。
しかし、ジェアはゼノの問いには答えず、ヨナから言われたことについて考え込みます。
「クエルボとハザラは一枚岩ではないわ」
「ハザラハザラの兵は戦に消極的よ」
ハク
その頃、火の部族を引き連れ、戦へ向かっているハク。火の部族の兵士達はみなハクを頼りにしている様子。
すると、その後ろをコソコソっとキジャとシンアが付いて行きます。
「良いかシンア」
「ハクに見つかってはならぬぞ」
「あいつは意外と思いつめると極端な行動に出るからな」
「きっと1人で何もかも背負おうとしておるのだ」
「あやつが無茶をせぬよう見張らねば」
しばらく行軍していくと、ついに千州の軍勢の姿が。周りの兵士達を見渡すと、みな震えています。
兵士はみなハクを頼りにしているものの、自分が軍を率いた経験が少ないことを痛いほど分かっているハク。
(怖いな)
(いつの間にか抱えきれないほどの守りたいものが出来た)
ハクは自分を奮い立たせるように槍をかかげると、スッと兵士達へ振り向きます。
「・・・オレは」
「火の部族の民じゃねえし」
「かつてあんたらと戦ったこともある」
「だかあんあたらが部族を守りたい想いは」
「何よりも理解できるし」
「荒れ果てていた火の地が」
「手をかけてようやく蘇ろうとしているのも知っている」
みなの前で、再び槍をかかげるハク。
「オレは」
「この刃に誓う」
「あいつらを絶対オレラの国に入れさせねぇってな!!」
「お」
「おおおおおおおおお」
ハクの激で、兵士達の士気が一気に高まります。
そして、法螺貝が鳴り響き、全軍が前進していきます。
(あの日)
(この手に力をもらった)
(待ってろ)
(今行くから)
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