ハツキス2017年9月号の透明なゆりかごハツキス22話のあらすじです♪
ハツキス22話はおそらくコミック5巻に収録されると思います。
透明なゆりかご6巻ハツキス22話のあらすじ【ネタバレ注意】
クリニック
吉本恵子さんは初産で妊娠6ヶ月。しかし、妊娠3ヶ月の時に旦那さんの浮気が発覚し、そのまま離婚します。
吉本さんは一人で育てきる自信がなく、この日 中絶をするために来院しますが・・・
「私・・・やっぱり産みます」
「1人で子供を育てていこうと思います」
「子供に罪はないのに」
「私の都合で中絶なんて・・・」
ボロボロと涙を流す吉本さん。悩んだ末、一人で産むことを決心したようです。
その後、吉本さんは気分の浮き沈みはあったものの、無事に女の子を出産。
「赤ちゃんってこんなに可愛いものなのね・・・」
「産まないって思った自分が信じられない」
「・・・漠然とした不安はあるけど・・・」
「この子の顔を見ると何でもできる気がしてくる」
「すごく心が強くなれるんです」
吉本さんは、愛おしそうに愛娘を見つめます。
「友希ちゃん」
「ママがんばるからねー」
退院後、吉本さんは仕事を始め、毎月の検診でも友希ちゃんに異常は見られません。
ところが、3ヶ月目の検診の日、吉本さんは友希ちゃんの脇の下にできものがあることを医師に伝えます。
先生が触診したところ、確かにシコリがあるものの悪いものではないようで、しばらく様子を見ることに。
「毎日が不安なんです・・・」
「こんなことがあると・・・」
「誰かいてくれたらって思ってしまって」
心細そうに涙を滲ます吉本さん。☓華には一人で全てをやっている吉本さんが、ひどく疲れているように感じられます。
それからしばらくして吉本さんは実家の近くに引っ越しすることになり、来院することもなくなります。
4年後
4年後、准看護師として別の病院で働くようになった☓華。そんなある日、見覚えのある女性が子供を連れて来院してきます。
「あっ・・・吉本さん・・・?」
「え・・・」
「☓☓クリニックにいた方・・・!?」
なんとその女性は吉本さん。そして、連れて来た子供は友希ちゃんのようです。
☓華が再会に驚いていると、ちょうど友希ちゃんの診察の番に。
「みーちゃん診察室いくよー」
「おいでー」
友希ちゃんは誰もいないはず空間に向かって話しかけます。
「先生がねー」
「みーちゃんみたいんだって」
先生の前でも誰かに話しかける友希ちゃん。友希ちゃんは何とワキの下にできた大きなシコリに向かって話しかけています。
吉本さんによると、あの時取らないでおいたシコリが最近急に大きくなったとのこと。そして、友希ちゃんがシコリに話しかけるようになった経緯を説明します。
2人で暮らし始めてから、朝から晩まで働きづくめだったという吉本さん。仕事の間は実家に預けていたものの、両親も稼業が忙しく友希ちゃんをかまってあげることができません。仕事に出かけるたび、友希ちゃんは大泣きし、吉本さんは思い悩みます。
そんなある日。
「え?」
「友達ができた!?」
友希ちゃんが友達のことを楽しそうに話し出します。しかし、両親に訊いても心当たりはないようです。
あまりに楽しそうにしていたためソッとしておいたところ、つい最近 吉本さんは友希ちゃんがシコリと会話をしていることに気づきます。
「私は・・・初めて」
「ことの深刻さに気づきました」
「シコリがこんなに大きくなるまで放っておいて」
「友ちゃんがおかしくなったのは」
「全部わたしのせいです!!」
涙を浮かべガクガクと震える吉本さん。しかし、☓華は寂しいとはいえ、なぜシコリを友達と思えるのか不思議に感じます。
レントゲンの結果、シコリの中に何かが入っているのが見つかり、手術をすることに。☓華の病院では施設がなく、先生から大きな病院を紹介されます。
1ヶ月後
ひと月後、友希ちゃんの手術を終えた吉本さんが来院してきます。シコリに話しかけていた原因も分かったようで、吉本さんは術後にあったことを話し始めます。
術後、先生から写真を見せられる吉本さん。
「これが切り取ったシコリの内容物の写真です」
「黒いものは全て毛髪です」
「それと所々白く見えるのは骨になります」
「こちらは手の一部になります」
吉本さんは、先生が言っている意味が分からず混乱します。
先生によると、皮様嚢腫というものので、双子の片方が何らかの原因で淘汰され、もう一人に吸収されたもののようです。吉本さんは、自分が双子を妊娠していたことを知り、呆然となります。
それから、1週間後の抜糸の日。
「みーちゃんがいないー」
「みーちゃん」
「どこ行ったのーーー?」
シコリがなくなったのを知り、友希ちゃんは泣き出します。そんな友希ちゃんに、吉本さんは全てを打ち明けることに。
「みーちゃんはね」
「友ちゃんのお姉ちゃんか妹ちゃんだったの」
「友ちゃんが一人ぼっちにならないように」
「ずーっと友ちゃんの側にいてくれたんだよ」
友希ちゃんに優しく語りかける吉本さん。
「でも」
「もうお別れの時がきたの」
「友ちゃんはこれからドンドン大きくなるの」
「大きくなったら一人で何でもやらなきゃいけないの」
「みーちゃんとずっと一緒にはいれないの」
吉本さん、ぎゅっと友希ちゃんを抱きしめます。
「だけど」
「みーちゃんを忘れないように」
「大事にしていこうね」
「ママと友の心の中に残していこうね」
「いつもいつもありがとうって」
「言っていこうね」
「・・・うん」
「友もがんばる・・・」
吉本さんの話を聞いて、友希ちゃんは泣き止みます。
「私は毎日シコリのことを苦々しく思っていました」
「早く消えてなくなってほしいって」
「・・・私は」
「今まで自分と友希の二人で生活してきたと思っていました」
「二人だけの世界を生きているって・・・」
「だけど・・・」
「もうひとつ別の存在の支えがあったんですね」
「友希にも私にも・・・」
もう1人の子を想い、ボロボロと涙を流す吉本さん。☓華は、吉本さんが一番大変な時期を乗り切れるよう、みーちゃんが見守ってくれていたように感じます。
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